◇小泉厩舎長のコメント 「先週末、両トモに対してショックウェーブ放射を行いました。特に右トモがお疲れのようですので、ここをほぐしてあげるような感覚で乗っているところです。馬自身のメンタルは、遠征前と何ら変わらずの元気印。今週末から少しずつ乗り進めていこうかと思っています」
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あれだけのレースをしたあとなので、多少の疲れが残っているのは当たり前。ただし、「メンタルは遠征前と何ら変わらずの元気印」とのことで、この精神面のタフさがすごく大きいですよね。
次走目標の宝塚記念(6/26阪神)までには充分な時間がありますし、ショックウェーブ放射などのケアも含めてじっくり進めていけば、中山記念やドバイの時と同じかそれ以上の状態でレース当日を迎えられるだろうと思います。(次走はかなり近場の遠足なので、ルンルン気分になれるかどうかが心配な程度(^^;))
話は変わりますが、ジャパンスタッドブックインターナショナルさんの海外競馬ニュースに、『英国の競馬場がドバイで活躍した日本馬を勧誘(イギリス)[開催・運営]』という記事が掲載されていました。注目は「ロードノースとの同着優勝を果たしたパンサラッサをぜひヨークに迎えたい」の部分でありまして、要するに、8月にヨーク競馬場で行われるインターナショナルステークスにパンサラッサに出て欲しい、という話があったらしいです。
Wikiによれば、インターナショナルステークスは芝10ハロン56ヤード(2063m)の競争で、4歳以上牡馬の斤量は132ポンド(約60kg)。例によってかなりの斤量を背負うことになりますが、欧州競馬ではこの斤量が常識なので、本気で欧州G1をめざすなら斤量慣れも必要になるんでしょうね。(ちなみに凱旋門賞は59.5kg)
それはさて置き、すでにパンサラッサの次走は宝塚記念(6/26阪神)とアナウンスされていますので、インターナショナルSに参戦する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。それでも海外から『是非とも来て欲しい』と言われるのは、そりゃあ気分が悪いものではないですね(^.^)
思い起こせばちょうど1年前のパンサラッサが何をしていたかと言いますと、福島民報杯(L)の除外が確定的だったため、苦肉の策としてマイラーズC出走をめざしていたという。。今さら福島民報杯に出ていたら…の話に意味はないですが、そもそも出たいレースに出られない悲しい状況だったんですよねぇ(^^;)
それが今や海外からも引っ張りだこの人気馬に。。海外G1を勝つというのはこういうことなんだと、改めて成し遂げたことの大きさを噛みしめていますm(_ _)m
【2022/3/26メイダン7R ドバイターフ(G1/芝1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
『英国の競馬場がドバイで活躍した日本馬を勧誘(イギリス)[開催・運営]』
人馬にとって大陸間移動が不可能に近かった2年間を経て、英国の主要競馬場の幹部たちはドバイで実りある1週間を過ごして戻ってきた。彼らはこの夏の競馬祭典に国際舞台で主役を演じたスター馬を引き付けることに大きな期待を抱いている。
メイダン競馬場では日本調教馬が話題をさらった。アスコット・グッドウッド・ヨークの3競馬場はかつてより、海外から出走馬を勧誘するために連携している。それらの競馬場では、日本のホースマンの興味を引くプロフィールをもつG1競走が開催されている。
アスコット競馬場の競走・広報担当理事のニック・スミス氏はこう語った。「ドバイワールドカップデーは世界中の馬主・調教師・騎手と話すには最も重要な競馬開催であり続けています。ロイヤルアスコット開催の出走登録締切日のちょうど前の月に施行されるのです」。
「日本の関係者からの関心はかつてないほど高く、計画次第では1~2頭、もしくは3頭の出走が期待できます。日本が今やこれほどまでに遠征に意欲的になったことは素晴らしいことです」。
矢作芳人調教師はドバイワールドカップ(G1)が近づいてくるまでのあいだ、欧州に挑戦することの熱意について率直に語っていた。その夜に3勝を挙げたあとには、ドバイターフ(G1)で同着優勝したパンサラッサとドバイゴールドカップ(G2)優勝馬のステイフーリッシュを欧州に連れて行こうと思い描いているようだ。ただし、後者については宝塚記念(G1 6月26日)で距離を2200mに戻すことも考えている。
グロリアスグッドウッド開催は、ディアドラ(橋田満厩舎)が2019年ナッソーS(G1)を制したことで日本からの注目が集まったことにあやかって望みをかけているようだ。
グッドウッド競馬場の馬場取締委員であるエド・アーケル氏はこう語った。「良い点は、すでに馬を遠征させる態勢にある人々と話せることです。私たちはディアドラのおかげで、今や日本と特別なつながりを持てています。これは競争力のある馬を生産するために日本の競馬界とホースマンたちが20年以上にわたって積み重ねてきた努力の結晶であり、実際にそのような馬が作り上げられています。彼らが海外遠征して勝利を収めているのを目にするのは素晴らしいことです」。
「これは、英国競馬界の最高級の馬を応援してサポートし続けることがなぜ大変重要なのかを示しているのです。人々が意欲的に遠征させようとする馬がいる以上、取り残されないようにするために、国際舞台で競争力を持たなければならないのです」。
ヨーク競馬場の英インターナショナルS(G1)には、2005年にゼンノロブロイが参戦してエレクトロキューショニスト(ドバイワールドカップ優勝馬)に短頭差で敗れ、2018年にはシュヴァルグラン(ジャパンカップ優勝馬)が出走して8着となっている。
ヨークのウィリアム・ダービー場長はこう語った。「ドバイは多くの日本人調教師や馬主と話すことができる素晴らしい機会でしたね。彼らが興味を示すかもしれない総賞金100万ポンド(約1億6,000万円)の英インターナショナルSについて話すことができました」。
「ヨークのコースは左回りで平坦なので、レイアウトとしては東京競馬場と似ていなくもありません。それに、秋に施行される欧州の目標レースに向けての重要な中継地点としてヨークは機能すると思いますよ」。
「多くの馬が英インターナショナルSで走ってから、同じ年の凱旋門賞(G1)、英チャンピオンズデー、ブリーダーズカップ開催などで活躍してきました。ドバイシーマクラシック(G1)優勝馬シャフリヤールもそのような進路を考える1頭だと思いたいです。それにロードノースとの同着優勝を果たしたパンサラッサをぜひヨークに迎えたいですね」。
豪州では、クリス・ウォラー調教師とクールモアがホームアフェアーズをロイヤルアスコット開催のスプリント戦のひとつに出走させることを約束している。また、同調教師はネイチャーストリップも4月2日(土)のTJスミスS(G1 ランドウィック)を制して欧州遠征の切符を手にすることを望んでいる(訳注:ネイチャーストリップはTSスミスSで3¼馬身差の圧勝を決めた)。
スミス氏は4月初旬にケンタッキーに行き、クールモアのもう1頭のスター馬であり、ウェスリー・ウォード調教師が管理するゴールデンパルがロイヤルアスコット開催のプレップレースとしてシェイカータウンS(G2 キーンランド)で走るのを見る。また、有名シェフで馬主のボビー・フレイ氏にも会う予定だ。同氏が所有するBCジュベナイルフィリーズターフ(G1)優勝馬ピッツァビアンカもロイヤルアスコットに遠征することになればとても魅力的な1頭となるだろう。
◇小泉厩舎長のコメント 「強いて言えば、右トモが少々お疲れ気味。今週一杯はインディバをしっかりかけてケアし、必要であれば今週末にショックウェーブ放射でフォローしてあげることになるかもしれません。以前のように馬場入り時にカーッと行ってしまう感じはないですし、走行フォームについても思っていたほど崩れていないので安心しました。今週末から少しずつ乗り進めていきましょう」
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右トモの疲れも「強いて言えば」の話なので、概ね問題なしの良い状態なのだろうと思います。最も気になる走行フォームに関しても「思っていたほど崩れていない」とのことですし、良い流れが継続できそうで良かったです。
ここから先は単なる想像になりますが、海外激走の疲れがそれほどではなく、走行フォームの問題も大丈夫そうとなると、次走が7/27のサセックスSから前倒しになる可能性もあるのかなと…。夏の欧州遠征はなかなか良い作戦だと思っていますが、充分な調整ができるようなら安田記念での走りも見てみたい…と思ってしまいました。
いずれにしても、まずはバスラットレオンの状態優先、次走についても週末以降、乗り始めてからの感触次第でしょうから、こちらもあまり先走った想像を膨らませ過ぎないように注意したいと思います(^^ゞ
【2022/3/26メイダン2R ゴドルフィンマイル(G2/ダ1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
吉澤ステーブルEAST在厩のカイザーノヴァは、13日、外馬場でハロン20秒ペースのキャンター1600mを消化しています。
◇澤担当のコメント 「外傷が良くなり、テンションも大分落ち着いてきましたので、ダク・ハッキングを経て、13日から立ち上げています。多少クビを振る程度で、集団の中では悪さもせずに我慢してくれています。見た目は細くないものの、馬体重はレースの時とあまり変わらない468kg。もう少し増やしていければと思います」
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カイザーノヴァのレース後の様子としては、可もなく不可もない普通な感じ…といったところでしょうか。。課題のテンションはどうやら落ち着いているようなので、馬体重もすぐに増えてくれるでしょう。
まだ完全復活には程遠いものの、前走では前々走より走りが良くなっていましたので、この流れを次走以降も継続したいところです。気性的にアテに出来ない部分があるのは仕方がないですが、そのあたりはベテラン内田騎手の継続騎乗にも期待したいところです。(そのうち何とかしてくれるかも…というのはムシが良い話ですかね(^^;))
【2022/4/3中山10R 両国特別(2勝C/芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
◇畠山厩舎長のコメント 「坂路でも集中してくれており、リズム良く、リラックスした走りで、キャンター中に寄れるなどの素振りも見せていません。現状、日によってメンコを着用する程度で、ホライゾネットやリングビットの力を借りることなく乗り進めることができています。こちらのウッド、ダートともに力強く登坂できているように、体幹がしっかりしているように思います」
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「坂路でも集中してくれており、リズム良く、リラックスした走りで、キャンター中に寄れるなどの素振りも見せていません」、「ホライゾネットやリングビットの力を借りることなく乗り進めることができています」
え? ホントですか?? ヴィジャーヤに限ってそんなハズないんですけれど… という感じのコメントですが、基本的には地方3連勝のあとも良い方向に進んでいるのだと思いますし、チャンピオンヒルズさんから想定外の評価がもらえたのは嬉しいです。。いや、このまま落ち着いてくれるとありがたいのですが、どうなんでしょうねぇ(^^;)
とにかく、すでに15-15が始まりましたので、(厩舎の状況次第では)5月には中央復帰戦が見られるのではないでしょうか。現状のヴィジャーヤが中央1勝クラスでどの程度通用するのか、正直、不安もたくさんありますので、なるべく早めに感触をつかんでしまいたいです。(トレードマークのホライゾネッとは外すのかなぁ…)
◇小泉厩舎長のコメント 「まだ全体的に馬が幼いイメージがありますね。右トモに疲れが溜まっているようですので、先週末にショックウェーブ治療を行いましたが、まだ取りきれていない感じでしょうか。まずは何回か放射を続けケアしてあげてから進めていきたいと思います。12日は坂路で軽いキャンターを1本、13日は角馬場で体をほぐす程度としました」
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馬が全体的に幼いのはその通りだと思いますし、デビューから一ヶ月ほどで3戦を消化したことを考えれば、疲れが残っているのも当然だと思いますので、まずはしっかりリフレッシュをして欲しいと思います。
10着、7着、7着と、まだ勝ち上がりの目処が立っていない現状ながら、馬っぷりの良さ、走る馬特有のオーラは相変わらずなので、次にトレセンに戻ってくる時にはガラッと変わってくれるのでは…と思っています。
課題がたくさんあるのは確かですし、どの程度の期間をチャンピオンヒルズで過ごすことになるかは分かりませんが、この放牧期間がアシタカにとって転機となることを期待します。
【2022/4/2阪神9R アザレア賞(芝2400m)でのアシタカ:公式HPより】
◇佐藤マネージャーのコメント 「先週末、13日朝と14秒ペースで登坂。週2回の強めを入れながらでも馬体重は440kgありますし、進めて行くなかでコンディションは着実に上向いている印象です。厩舎陣営によれば、『検疫が取れれば、今週末か来週にも帰厩させたい』とのこと。12日などは朝晩と日中の寒暖差が激しく、少々気を揉みましたが、とくに反動なく体調をキープしてくれています」
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馬体重のキープも含めて状態が上向きないのは何よりです。
前走の内容が内容だけにあまり強気になるのもアレですが、検疫次第で今週か来週にはトレセンに戻れるようですし、今度は勝ち上がりの目処が立つ走りを期待したいところです。
とりあえずダートはあまり好きではないようなので、芝の短いところから再スタートかな?と思っていますが、そのあたり、藤原先生がどんな作戦を考えるのかにも注目したいと思います。