少し遅い時間になってしまいましたが、12/30恒例の『出資馬成績振り返り』です。
今年出走した私の出資馬は合計14頭でした。成績の良かった馬、期待通りに走ってくれなかった馬がいるのは毎年のことですが、どの馬も、そしてどの関係者さんも一生懸命にやった結果ですので、全てを受け入れて振り返るのが恒例になっています(^^)
その上で、来年は今年よりも良い年になって欲しい… あ、来年はパンサラッサが引退してしまうので、そこはよくよく覚悟しておかないといけないですね。何と言いますか、年明け恒例の目標設定はかなり難しくなりそうです。。みたいな話はさて置きまして、早速、振り返っていきたいと思いますm(_ _)m
■パンサラッサ(牡6) 矢作芳人厩舎(2024/1/8引退式)
2022年のドバイターフ同着優勝に続き、今年は世界最高賞金レースのサウジカップを制覇。芝とダートで海外G1を勝つという金字塔を打ち立てたパンサラッサは本当にすごい馬だと思います。脚元のアクシデントで夏の欧州遠征がキャンセルになったのは残念でしたが、長期休養明けで挑んだラストランのジャパンカップでも、あのイクイノックスを相手に残り200m付近まで粘ったのですから立派です。来年から種牡馬としての闘いが待っていますが、きっと現役時代以上の大きな活躍をしてくれるのではと期待しています!(それにしてもサウジカップの獲得賞金が完全にバグっていて(^^;))
■プライムライン(牡→セン6) 田中克典厩舎
*上記獲得賞金に地方在籍時の賞金は含みません。
今年のプライムラインにはオープン入りを期待していたのですが、残念ながらその目標は達成できませんでした。特に、去勢明け後の2戦を10、15着と大敗していますので、来年は1から再スタートのつもりで頑張って欲しいです。同期のパンサラッサが引退してしまいますので、来年は名実ともに広尾TC最年長馬になりますし、まだまだ元気なところを見せて欲しいです。
■バスラットレオン(牡5) 矢作芳人厩舎
今年のバスラットレオンは1351ターフスプリント勝ちという素晴らしい成績がある一方、国内で地方交流競争を使いはじめた頃から歯車が狂ってしまった印象です。特に秋シーズンにダート1200m戦を続けて使ったのはどうだったのか…。あ、結果論でアレコレ言う気はないのですが、もう一度原点に戻って、バスラットレオンらしい競馬をめざして欲しい気がします。(具体的にはなかなか難しいのですが、少なくとも短距離戦で行くだけ行って粘り込む…みたいなタイプではないと思うんですよねぇ(^^;))
■キングエルメス(牡4) 矢作芳人厩舎
キングエルメスにはとにかく早く良くなって復帰を果たして欲しいです。今年は1月の睦月Sを快勝して収得賞金問題を解決、ステラリード産駒として初めて4歳以降の勝利を挙げて、さあこれから!という気持ちになっていましたので。。脚元についてはまだ予断を許さない状況ですが、オープン、重賞でも充分にやれる力があるだけに、5歳シーズンこそはもう一段の飛躍をして欲しい… とい言いつつも、フルスペック、フルバージョンで走れるのは夏場以降かな?と覚悟しておきますm(_ _)m
■テラステラ(牡3) 矢作芳人厩舎
テラステラは2歳シーズン中に2勝目を飾り、大きな期待を背負って臨んだ3歳シーズンでしたが、今ひとつ突き抜けられずに今年は未勝利に終わってしまいました。ただ、数えてみたらこの1年で9回も出走をしてくれて、勝利がない中で3千万円以上を稼いでくれたのですから、その面では文句は言いにくいですよね(^^ゞ まあ、期待の大きな馬だけに、2勝クラス好走レベルでは満足できないのが本音ながら、タフに走ってくれたことには感謝しかないですし、今年の経験が来年に繋がると信じて応援したいと思います。
■カグヤ(牝3) 池江泰寿厩舎(引退)
カグヤは結局4戦未勝利、昨年のデビュー戦をあわせて5戦未勝利での引退となりました。上手くいかなかった要因は様々あるのでしょうが、素人目にも最後まで馬体維持に汲々としてしまい、ビシッとトレーニングで鍛えることができていませんでしたからね。とても綺麗で素質を感じる馬だっただけに残念ですが、『成長力』がいかに大切かを改めて勉強させてもらいましたm(_ _)m
■セントアイヴス(牡3) 中舘英二厩舎 → 蛯名正義厩舎
未勝利のまま3歳シーズンを終えることになったセントアイヴスですが、今年は合計10戦を消化し、私の出資馬の中では最多出走を記録してくれました。本来、出走数の確保が難しい『未勝利馬の格上挑戦』を続けながらのことなので、これはこれでありがたいというかスゴイというか…。もちろん、何とかひとつ勝って余計な心配をしなくて済む状況になって欲しいワケですが、来年は蛯名正義厩舎の一員として様々な可能性を探ることになりますので、今は心機一転が大事なのかもしれません。
■ボンドオブラヴ(牡3) 矢作芳人厩舎 → 鈴木慎太郎厩舎(引退)
ボンドオブラヴは矢作厩舎で2戦を消化して12着、11着。その後、美浦の鈴木慎太郎厩舎に転厩し、内田博幸騎手に教育係をお願いしつつダート2100mに矛先を変えると、3着から1着とアッという間に勝ち上がり…。こういうケースはそれほど多くはないハズですが、本当に見事な逆転劇だったと思います。しかも、ダート2100mの競馬では、後方待機からの(残り1000m手前からの)ロングスパートで強引に捻じ伏せるという、荒削りで規格外の強さを見せていましたので、今でも『無事であれば…』と考えてしまいます。もしかしたら、ダートの中長距離において、半兄クレッシェンドラヴを超える存在になったかもしれないなぁ…。
■メリタテス(牝3) 矢作芳人厩舎
メリタテスはデビュー前に順調さを欠き、結局、3歳6月の遅いデビューとなってしまいました。それでも芝で3戦した後の札幌ではダート1700m戦で8馬身差の圧勝劇、その後は1勝クラスでも上位の力を見せていますので、来年は更なる飛躍が期待できると思います。ポイントはもうひと回り、ふた回りの成長ですが、そこは神さまの領域でもありますし、(将来のパンサラッサのお嫁さん候補でもありますので)着実に自分のペースで出走を重ねてもらえればと思います。基本的に牝馬とは思えないタフさがあり、血統レベルも高い馬ですから、きっと何とかなるんじゃないでしょうか(^^)
■リヤンイヴェール(牝2) 栗田徹厩舎(引退)
リヤンイヴェール、この馬の突然の引退劇は今でも本当にショックでしかありません。スケールの大きさ、素質の高さは歴代広尾牝馬の中でも上位の存在だった気がしますし、栗田先生も大きな期待を寄せておられましたから。。今となっては詮ない話ながら、私にとっては無事であればオークス、いや、3歳秋の秋華賞、さらには古馬になってからエリ女あたりを狙ってみたいと本気で考えさせてくれる存在でした。
■ピークブルーム(牝2) 蛯名正義厩舎
ピークブルームは8月のデビュー戦で8着、先日の未勝利戦で10着。これだけを見ると『何だかなぁ…』なのですが、内容的にはそれほど悪い感じもしませんし、来年、ガラリ一変する可能性は充分にあると思います。不安な点はテンション高めの気性ですが、まあ、それは慣れや成長により解消されることもあるワケで、あまり心配し過ぎても仕方がないですからね。正直、現状のままではいけないのでしょうが、まだ2歳シーズンを終えたばかりですし、全てはこれから始まると考えて応援します。
■アスロス(牡2) 矢作芳人厩舎 → 蛯名正義厩舎
アスロスに関しては、札幌の新馬戦で2着になったあと、ダート1400mで勝ちにいったのが結果的にどうだったのかと。。もちろん、ダートで勝つ可能性もあったので、一概にどうこうは言えないのですが、結果が出てしまったあとで考えると、もっと芝路線でジックリいっても良かったのかな…などと考えてしまいます。ということなのですが、見舞金9ヶ月の骨折が判明し、療養生活に入る段階での蛯名厩舎への転厩には驚かされました。いや、それが良い悪いとかではなく、単純にこの展開は全く予想していなかったので(^^;) いずれにしても、キチンと復帰できれば初勝利はもちろん、上のクラスでの活躍が充分に見込める馬ですので、来年以降は蛯名厩舎の看板を背負うつもりで頑張って欲しいです!
■トリフィス(牝3) 矢作芳人厩舎
トリフィスもアレやコレやで順調さを欠き、結局デビューは未勝利番組終了後の3歳10月ですからね。素質や能力を信じていた私でさえも、経験馬相手のデビュー戦でいきなりの好走は?…と考えていました。それが積極的にハナを取り、ゴール前まで『あ、勝っちゃうかも!(°◇°;) 』と思わせるパフォーマンスを見せたのですから大したものだと思います。ただですねぇ、デビュー前に散々悩まされたアクシデントがデビュー後にも襲ってくるとは…。これほどツイていない馬も珍しいですが、さすがにこれで不運は出尽くしたはずですから、来年は初勝利はもちろん、『やっぱりこんなに強かったのか!』と思わせる活躍を期待します。
■マジックブルー(牡2) 矢作芳人厩舎
マジックブルーは10月にデビュー戦と2戦目を走りましたが、正直、実戦経験を積ませる意味合いが強かったかな?と感じています。もともと晩成傾向が強いレフィナーダ、エンパイアブルーの系統ですし、デビュー戦と2戦目のパフォーマンスを比べると、これからトレ―ニングを積んでいけばいくらでも変わりそうな気がしますので。実際、チャンピオンヒルズではかなりハードにやられているようですし、来年はかなり楽しませてくれるのでは?と期待しています。
以上、今年出走してくれた14頭の出資馬についいて、ごく簡単に振り返ってみました。
こうして振り返ってみると、今年は順調にシーズンを過ごした馬が本当に少なかったですねぇ…。それが、パンサラッサ、バスラットレオンの一発の陰に隠れてしまったと言いますか、全体としては非常に評価が難しい1年だったのかもしれません。
しかしアレですよね、考えようによっては、総合的な運・不運の帳尻はそれなりに合っているのかも…。いや、パンサラッサが海外G1を勝った上に種牡馬入りを果たしたわけですから、まだ幸運の方がだいぶ上回っているはずで、少なくとも悪いことが重なった不運を嘆いている場合じゃないような気はします(^^ゞ
ということで、パンサラッサが種牡馬として成功するところを見届けるという、新たな長期目標ができた1年が終わります。世の中には良いことも悪いことも起こるからこそ日々の反省と精進、そして地道な一日一善が大切なのだと肝に銘じ、穏やか且つ前向きな気持ちで新たな年を迎えたいと思いますm(_ _)m
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/12月28日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベース
2023年のJRA競争全てが終了しました。約半年にわたってチェックしてきた2歳種牡馬ランキングにおいては、キズナがエピファネイアを抑えて首位。AEIも1.76となかなか優秀で、ダービー馬の意地を見せた格好になりました。
キズナは2歳戦からでも、古馬になってからも、芝でもダートでも平均以上の産駒を出すオールラウンダーのイメージ。ディープインパクト後継として見た場合は、今後、コントレイル産駒が出てきた時にどうなるかですが、その点で言うと、G1をいくつも勝つような大物が、早く産駒の中から出て欲しいかもしれません。(そうすると、さらに高くなっちゃうので難しいところですが(^^;))
ちなみに28日に行われたホープフルSはスワーヴリチャード牝馬のレガレイラが圧巻の末脚で完勝。先ほどキズナのところで書いた流れで言うと、いきなり種付料が1500万円に爆上がりするスワーヴリチャードにとって、初年度産駒がG1を勝ったのはすごく大きい気がします。種付1500万円は半端な金額ではないですし、何となく平均点が高いだけでは…ですからね。
その一方で、今年は8位(AEI:1.68)と健闘をしたリアルスティールが、早くも社台SSから出された(ブリーダーズスタリオンステーションへ)ことを考えると、種牡馬生活も楽じゃないよなとしみじみ感じてしまいます。社台SSが特別であり、また、ディープ直子の重複解消という事情はあるのでしょうが、リアルスティールなんて昨年の新種牡馬ですし、余程の大物でも早め早めに結果を出していかなきゃダメという…。
そんな中、来年からパンサラッサが種牡馬生活を始めます。順調にいけば初産駒誕生は2025年、産駒デビューは2027年から、その前に産駒の募集もあるでしょうし、ここ数年続けてきた2歳種牡馬ランキングのフォロー企画も『種牡馬パンサラッサ』の応援企画に様変わりするかもしれません。いや、絶対にそうなっちゃうんでしょうねぇ(^^ゞ
来年パンサラッサのお嫁さん候補の中でGalileo肌の繁殖を一頭日本に連れて来ようと思って、オーナーと相談したところ、『11歳以下のGalileo繁殖40頭ぐらい持ってるので、好きな繁殖を選んでください』と言われました。せっかくだからスピード母系+Siyouniの牡馬受胎(性別テスト済み)という条件で一…
— Winning Horse Club🇨🇳🤝🇯🇵 (@yangminghan8901) December 28, 2023