美浦トレセン在厩のリヤンイヴェールは、本日(7日)、精密検査を行った結果、股関節を形成する腹側の骨に骨折箇所を確認。誠に残念ではございますが、獣医師より競走能力喪失の診断が下されました。なお、見舞金や登録抹消等に関しましては追ってお知らせいたしますので、次報をお待ちくださいますようお願いいたします。
◇栗田調教師のコメント 「骨盤や股関節周辺はレントゲンに映りにくい箇所のため、なかなか原因が分かりませんでしたが、その症状や歩様などから股関節の疑いは否めず、本日直腸からエコー検査を行うなどしてレントゲンを撮ってもらったところ、内部出血も認められ、非常に厳しい結果を突き付けられることとなりました。後肢を地面につけることはできていますし、寝起きなどにも支障がないことから、大事に至っていないことを信じて願っていたのですが…。普通キャンターで折れるような骨ではありませんので、これまでの疲労の蓄積が少なからず影響を及ぼしたものと考えます。期待していた馬ですし、このような事態になってしまい大変申し訳なく思っております」
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先週の近況を見ていらい、何となく嫌な感じしかしていませんでした。
それでも、まさか、いきなり競争能力喪失の診断とは…。
パンサラッサの将来に浮かれた記事を書いている裏で、こんなことになっているとは思いもよりませんでした。
今はただただ残念無念のひと言ですm(_ _)m
パンサラッサの初年度の種付け料は300万円 サウジCなど海外G1を2勝 アロースタッドが発表 : スポーツ報知
アロースタッドが12月7日、引退して種牡馬入りが発表されているパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)の2024年の種付け料が300万円になったことを発表した。
同スタッドで、この日までに発表されている種付け料(シニスターミニスターは後日発表)の最高金額はカリフォルニアクロームの400万円。モズアスコットの350万円に続き、ビッグアーサーの300万と並ぶ金額。その父ロードカナロアの後継として、大きな期待が寄せられる。
パンサラッサは今年のサウジカップ、昨年のドバイ・ターフと海外G1を2勝。通算27戦7勝(うち海外4戦2勝)、総獲得賞金は歴代4位の18億4466万3200円。大逃げを打って場内を沸かせた先月のジャパンCがラストランになった。
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パンサラッサの初年度種付料が300万円に決まりました!
12月3日に書いた記事『【パンサラッサ】種付料はおいくら万円でしょうか??』の中では、「アロースタッドさんの主要種牡馬はおいくらかと言いますと、23年に500万円だったシニスターミニスターは後日発表、カリフォルニアクロームは400万円、モズアスコットが350万円でビッグアーサーが300万円となっています。ダート専用機と思われるカフェファラオが150万円スタートであること、アロースタッドさんの高額ゾーンが500~300万円程度であることを考えると、初年度は300万円ぐらいからになるのかな?あるいはもう少しイケちゃうかな?といった感じがしてきます。(もしも200万円台だったらかなりの戦略価格じゃないでしょうか)」と書いていましたので、まさにバッチリ予想通り!
ただ、コメント頂いた何人かの方も含めて概ね予想が当たっていましたので、クイズとしてはヒントが多くて比較的簡単だったみたいですし、予想が当たったから偉いとかそういう問題でもないですよね(^^ゞ
ちなみに記事の中ではイクイノックスさんについても書いていまして、「あのイクイノックスが果たしていくらからスタートになるのか、相当高いことになっちゃうんじゃないかと心配です」と、文字通り余計な心配をしていたわけですが、アチラは何と新種牡馬最高額を更新する2000万円とのこと。いきなり2000万円は鼻血が出そうな金額ですが、まあ、社台グループが自分の繁殖牝馬につけたいのでしょうから、傍から何か言うようなことでもないですね(^^;)
話をパンサラッサに戻しますが、300万円はアロースタッドさんの中でもバランスがとれていると思いますし、日高の種牡馬として(高額ゾーンではありますが)多くの繁殖牝馬を集められる範囲に入っていると思います。
牝馬を集めることについてはYulong Groupへの期待も高いワケですが、当然、Yulong Groupにおんぶにだっこでは話になりませんからね。日高でも成功し、世界にも羽ばたいていく、そんな未来が待っていることを祈りたいと思います!
パンサラッサ種付料300万円に決定!!
— 株式会社 ジェイエス&アロースタッド (@JS_CompanyJP) December 7, 2023
サウジカップ、ドバイターフ海外GⅠを2勝!
ロードカナロア有力後継種牡馬! pic.twitter.com/3lwC5aLQnD
Yulong Groupさんの関連では、こんなポストも出ていますね(^^)
今年2月タタソールズのフェブラリーセールで一頭高齢の空胎繁殖を僅か2.8万ギニーで一声で買いました。
— Winning Horse Club🇨🇳🤝🇯🇵 (@yangminghan8901) December 6, 2023
当時1番走った子であるWithout A FightはG3勝ち馬ですが、G2は入着が精一杯でした。血統と繁殖能力を信じて、購入後いい種牡馬を付けました。そしたら、Without A… pic.twitter.com/cNhbYwNx5A
こちらは到着ホヤホヤのサウジカップ優勝レプリカトロフィー。重みがあってシリアルナンバーつきでなかなか格好良いです(^^) (ぬいぐるみがドバイターフ優勝時のものなのは、サウジカップのものが諸般の事情でまだ届いていないからです(^^;))
それから東スポさんがこんな動画を上げてくれています。何だか懐かしい話、そう言えばあの時は…などなど思い出される動画ですので、時間のある方は是非確認頂ければと思います。
バスラットレオンは、現在はコース入りを控えてリフレッシュさせています。
◇小泉厩舎長のコメント 「特にどこが悪いというわけではありませんが、中間、この馬にしてはちょっと覇気が薄れてきたかなと。調教師によれば、『今年も頑張って走ってくれましたので、それであれば年内は休養に充てて、来年に備えましょう』とのことで、2週間ほどお休みを与えてあげることになりました」
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先週時点では、もしかしたら阪神カップ出走があるのかな?と想像していましたが、「中間、この馬にしてはちょっと覇気が薄い」様子が見受けられるということで、改めて年内休養の方針が確認されました。
考えてみれば、今年はサウジ、ドバイの海外転戦から地方のダート重賞、さらには韓国遠征を挟んでマイルチャンピオンシップに挑戦と、国もコースも距離もバラバラの実に大変なスケジュールをこなしてきましたからね。年が明ければ本馬も6歳になりますし、ここでしっかりリセットをした方がきっと良いのだろうと思います。
その意味では、本馬の状態面だけで言うなら、あえて1351ターフスプリント連覇に拘らなくたって良いのかも…。全ては今後のバスラットレオン次第ながら、地に足をつけて国内で出走を重ねる方向性だってアリなんじゃないかと思います。
と、勝手なことを考えてしまいましたが、大事なのはきちんと方向性、目標を見据えて前進することでしょうから、せっかくのこの休みの間に、2024年前半戦のプランを改めて検討頂ければありがたいですm(_ _)m
【2023/11/19京都 マイルCS(G1/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のマジックブルーは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「6日朝は3頭併せでテンから速めになりましたので、終いはあえてセーブする形。半マイルで55秒5の時計となりました。動き自体は及第点を与えられるものでしたが、調教後の様子を見ていると、ちょっとくったりしている感じでもありましたからね。念入りに乗り込んでいくなかで、もう一段階体力をつけていければと思います」
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先週は坂路で58秒程度まででしたが、一気に56秒を切るところまで進みました。
ただし、このぐらい速いところをやると余裕綽々というワケでもなさそうで、今後の体力アップが望まれるのはいかにも晩成馬といったところでしょうか。その点、「念入りに乗り込んでいくなかでもう一段階体力をつけていく」との方向性はその通りだと思いますので、あまり復帰を急がず長い目で見て育てて頂ければありがたいです。
でも、矢作厩舎の場合はそんな悠長なことは言ってられないかもですね。。もしも近々トレセンに呼ばれるようなら、その時はそれなり以上に頑張らないといけません。あまりノホホンとしていると、ボスに怒られちゃいますからね(^^;)
【チャンピオンヒルズ在厩のマジックブルー:公式HP(2023/11/29更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、おもに周回コースにて軽いキャンター3000mを消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「周回コースで距離を延ばした後も脚元の状態に変わりはなく、触診でも反応はありません。ただ、これまでの経緯を考えますと、あまり一度にペースを上げるわけにもいきませんからね。引き続き慎重に様子を見ながら、一つひとつ前進を図っていければと思います」
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2000mほどの乗り運動から3000mの軽いキャンターまで前進。脚元の様子に変わりなく、触診反応もないとのことなので、どうやらこのまま復帰プロセスに移行することができそうです。ただし、小泉厩舎長が仰る通り、これまでの経緯を考えれば一度にペースを上げるわけにもいかず、様子を見ながら慎重に進んでいくしかありません。
マイラーズカップで他馬にぶつかられ、右前にダメージを負って帰ったきたのは4月末でした。結局、2023年中のレースへ復帰は叶いませんでしたが、もともとは『パンサラッサのあとを継ぐべき一頭』と考えていたほど能力が高い馬ですからね。
ゼロからの立て直しなのでそれなりの時間はかかるでしょうが、気力、体力が元通りになりさえすれば、京王杯2歳S以来、実に久しぶりの重賞制覇だって夢ではないと思います。頑張れ!!
【チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメス:公式HP(2023/11/29更新)より】