「志野焼き」に付いての話を続けます。
2) 志野茶碗を造る
④ 削り作業
轆轤挽き後、乾燥させてから、削り作業を行います。
志野茶碗は、他の抹茶茶碗より、豪快さを出す為に、やや重くなっています。
茶碗としては、軽い方が、使いか勝手が良いので、高台脇を大きく削り、軽くする必要が有ります。
又、高台際と高台内も、木ヘラやカンナを使い、削ります。その際、高台際と高台内に、
縮緬皺を作る場合も、有ります。
) 高台径は、胴の径の半分程にします。
) 高台の形や、高さには、作品に拠って、違いが見られます。輪高台が多いですが、
割り高台の作品も、有ります。
・ 国宝の「卯花墻(うのはなかき)」は、高台の高さが、かなり低いです。
(正面から見て、高台が有る事すら、判り難い程です。)
⑤ 赤志野を作る。 この作業は、素焼前に、行います。
) 化粧土を作る。素地と同じ土に10数%の弁柄を入れ、赤い化粧土を作ります。
) 化粧土は、数ヶ月寝かせると、粘りが出て、使い易くなるそうです。
手でかき回せる程度の、濃さにして置きます。
) 器全体に、化粧土を、柄杓で掛けます。
⑥ 絵志野を作る
) 800℃程度で素焼し、筆を用いて、鬼板や濃い弁柄で、絵を描きます。
) 絵の文様は、自然界の、蕨(わらび)、木賊(とくさ)、竹の子、芒(すすき)などの植物や、
鳥、鴨などの鳥類、そして、山や月などの景色、更には、丸や三角、線など抽象的な文様もあり、
多様です。
⑦ 釉を掛ける
) 釉は長石釉ですが、単一の長石では無く、数種類の長石を、調合して使いますが、
その調合方法は、各作家によって、違いが有り、企業秘密になっている様です。
(勿論、志野釉として、市販されてはいますが、必ずしも、満足のいくものでは、ありません)
・ 調合の例として、風化長石は乳濁した、マット状に成り、軟らかい感じに、焼き上がります。
インド長石が、絵志野の古陶片に、近いと言う人もいます。
カリ長石は、透明性があり、風化長石より、耐火度が低く成ります。カリ長石は、
粘りが少ないので、数%のカオリンを添加すると、改善され、緋色の発色を、助ける
との事です。
) 施釉は、通常の濃度の釉と、濃い目の釉の二種類を用意し、二重掛けします。
最初に、通常の釉を、内側に柄杓掛けした後、高台(または腰)を持ち、逆さにして、
「ずぶ掛け」します。施釉はやや厚く掛けます。
次に、濃い釉を、要所要所に、柄杓で掛けて行きます。
) 施釉に濃淡を付ける。
釉を二重掛けする以外に、施釉後、直ぐに息を強く吹き掛け、釉を移動させ、部分的に、
薄くします。又、釉の乾燥後に、指などを使い、擦って、釉を薄くしたりし、緋色の発色や、
鉄絵の見え隠れを、演出します。
) 志野の釉薬は、白や赤が基本ですが、加藤唐九郎は、紫色の紫匂志野、鉄志野、茜志野など
今までに無い色を、造りだしました。
釉が掛けられた茶碗は、次の本焼きに、移ります。本焼きについては、後日述べる予定です。
以上で「志野茶碗」の話を、終わります。
2) 志野茶碗を造る
④ 削り作業
轆轤挽き後、乾燥させてから、削り作業を行います。
志野茶碗は、他の抹茶茶碗より、豪快さを出す為に、やや重くなっています。
茶碗としては、軽い方が、使いか勝手が良いので、高台脇を大きく削り、軽くする必要が有ります。
又、高台際と高台内も、木ヘラやカンナを使い、削ります。その際、高台際と高台内に、
縮緬皺を作る場合も、有ります。
) 高台径は、胴の径の半分程にします。
) 高台の形や、高さには、作品に拠って、違いが見られます。輪高台が多いですが、
割り高台の作品も、有ります。
・ 国宝の「卯花墻(うのはなかき)」は、高台の高さが、かなり低いです。
(正面から見て、高台が有る事すら、判り難い程です。)
⑤ 赤志野を作る。 この作業は、素焼前に、行います。
) 化粧土を作る。素地と同じ土に10数%の弁柄を入れ、赤い化粧土を作ります。
) 化粧土は、数ヶ月寝かせると、粘りが出て、使い易くなるそうです。
手でかき回せる程度の、濃さにして置きます。
) 器全体に、化粧土を、柄杓で掛けます。
⑥ 絵志野を作る
) 800℃程度で素焼し、筆を用いて、鬼板や濃い弁柄で、絵を描きます。
) 絵の文様は、自然界の、蕨(わらび)、木賊(とくさ)、竹の子、芒(すすき)などの植物や、
鳥、鴨などの鳥類、そして、山や月などの景色、更には、丸や三角、線など抽象的な文様もあり、
多様です。
⑦ 釉を掛ける
) 釉は長石釉ですが、単一の長石では無く、数種類の長石を、調合して使いますが、
その調合方法は、各作家によって、違いが有り、企業秘密になっている様です。
(勿論、志野釉として、市販されてはいますが、必ずしも、満足のいくものでは、ありません)
・ 調合の例として、風化長石は乳濁した、マット状に成り、軟らかい感じに、焼き上がります。
インド長石が、絵志野の古陶片に、近いと言う人もいます。
カリ長石は、透明性があり、風化長石より、耐火度が低く成ります。カリ長石は、
粘りが少ないので、数%のカオリンを添加すると、改善され、緋色の発色を、助ける
との事です。
) 施釉は、通常の濃度の釉と、濃い目の釉の二種類を用意し、二重掛けします。
最初に、通常の釉を、内側に柄杓掛けした後、高台(または腰)を持ち、逆さにして、
「ずぶ掛け」します。施釉はやや厚く掛けます。
次に、濃い釉を、要所要所に、柄杓で掛けて行きます。
) 施釉に濃淡を付ける。
釉を二重掛けする以外に、施釉後、直ぐに息を強く吹き掛け、釉を移動させ、部分的に、
薄くします。又、釉の乾燥後に、指などを使い、擦って、釉を薄くしたりし、緋色の発色や、
鉄絵の見え隠れを、演出します。
) 志野の釉薬は、白や赤が基本ですが、加藤唐九郎は、紫色の紫匂志野、鉄志野、茜志野など
今までに無い色を、造りだしました。
釉が掛けられた茶碗は、次の本焼きに、移ります。本焼きについては、後日述べる予定です。
以上で「志野茶碗」の話を、終わります。