前回に続き、水指について、お話します。
3) 水指の形
特に、陶磁器製水指の、主なものを、記して置きます。
桶型、末広型(口がやや開いています)、瓢(ひさご)型(瓢箪の形)、角形、四方型、菱型、
平型(高さが低く、口径が大きい)、細型(口径が小さく、高さが高い)、枡(ます)型、
芋頭(いもがしら)型、雪洞(ぼんぼり)型、その他、耳付き水指などが、有ります。
・ 柄杓(ひしゃく)の水を汲む部分は、径が5.5cm、高さ5cm程度の大きさが有ります。
それ故、細口型水指の口径は、少なくとも、10cm以上無いと、使い難いです。
4) 水指の蓋
蓋には、共蓋と言い、水指本体と同じ素材で、作られた物と、黒い漆塗り木製蓋が、有ります。
水指を、ご自分で製作した際、蓋をどちらにしたら良いか、迷う事が有ります。
作り手からは、塗り蓋は、造れませんので、共蓋の方がが、都合が良いのですが・・・
① 共蓋は、水指製作時に、口径に合わせて、造ります。一般に、平板又は、蓋の中央が、
やや凹む形状で、蓋の中央に、摘みが付いています。
蓋受けは、本体側についているのが、普通です。但し、水指は、共蓋よりも、塗り蓋の方が、
一般的で、珍重されます。
② 塗り蓋、一般に、一文字(表面が平らな形)の黒漆塗りの木製蓋が、使われます。
又、平型水指の様に、口径の大きな物(口径30cm程度の物も有ります)は、
割り蓋(蝶番が付いていて、二つに折り曲げられる)が使われます。
③ 器に合わせて、特注品に成ると、蓋もかなり高価な、物と成りますが、既製品の塗り蓋も、
市販されています。(但し丸のみ)
・ 0.1寸(3.03mm)刻みで、3~7.9寸の塗り蓋が、有りますので、インターネットで、
必要な大きさの蓋を、見つける事が出来ると、思います。
値段も、ニ千円代~七千円代と、わりあい安価です。
5) 見立てについて
茶道具には、茶碗や水指などで、見立てという物があります。
① 元々は雑器として、他の用途に使われていた、生活必需品であったものが、茶人の目にとまり、
茶碗や水指として、転用された物です。
② 水指の典型的な物に、備前焼の種壷(たねつぼ)や、擂鉢(すりばち)、信楽の鬼桶水指、
その他、蛸壺などがあります。
実用品ですので、丈夫でしっかり、焼き締めてあり、自然釉が掛かり、茶席では
水指として、利用されています。
③ 千利休は、盛んに、見立てで、茶道具に使いました。
井戸、三島茶碗も、本来は、朝鮮の雑器であった物でした。
以下次回に続きます。
3) 水指の形
特に、陶磁器製水指の、主なものを、記して置きます。
桶型、末広型(口がやや開いています)、瓢(ひさご)型(瓢箪の形)、角形、四方型、菱型、
平型(高さが低く、口径が大きい)、細型(口径が小さく、高さが高い)、枡(ます)型、
芋頭(いもがしら)型、雪洞(ぼんぼり)型、その他、耳付き水指などが、有ります。
・ 柄杓(ひしゃく)の水を汲む部分は、径が5.5cm、高さ5cm程度の大きさが有ります。
それ故、細口型水指の口径は、少なくとも、10cm以上無いと、使い難いです。
4) 水指の蓋
蓋には、共蓋と言い、水指本体と同じ素材で、作られた物と、黒い漆塗り木製蓋が、有ります。
水指を、ご自分で製作した際、蓋をどちらにしたら良いか、迷う事が有ります。
作り手からは、塗り蓋は、造れませんので、共蓋の方がが、都合が良いのですが・・・
① 共蓋は、水指製作時に、口径に合わせて、造ります。一般に、平板又は、蓋の中央が、
やや凹む形状で、蓋の中央に、摘みが付いています。
蓋受けは、本体側についているのが、普通です。但し、水指は、共蓋よりも、塗り蓋の方が、
一般的で、珍重されます。
② 塗り蓋、一般に、一文字(表面が平らな形)の黒漆塗りの木製蓋が、使われます。
又、平型水指の様に、口径の大きな物(口径30cm程度の物も有ります)は、
割り蓋(蝶番が付いていて、二つに折り曲げられる)が使われます。
③ 器に合わせて、特注品に成ると、蓋もかなり高価な、物と成りますが、既製品の塗り蓋も、
市販されています。(但し丸のみ)
・ 0.1寸(3.03mm)刻みで、3~7.9寸の塗り蓋が、有りますので、インターネットで、
必要な大きさの蓋を、見つける事が出来ると、思います。
値段も、ニ千円代~七千円代と、わりあい安価です。
5) 見立てについて
茶道具には、茶碗や水指などで、見立てという物があります。
① 元々は雑器として、他の用途に使われていた、生活必需品であったものが、茶人の目にとまり、
茶碗や水指として、転用された物です。
② 水指の典型的な物に、備前焼の種壷(たねつぼ)や、擂鉢(すりばち)、信楽の鬼桶水指、
その他、蛸壺などがあります。
実用品ですので、丈夫でしっかり、焼き締めてあり、自然釉が掛かり、茶席では
水指として、利用されています。
③ 千利休は、盛んに、見立てで、茶道具に使いました。
井戸、三島茶碗も、本来は、朝鮮の雑器であった物でした。
以下次回に続きます。