わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

茶道具 (掛花入を作る1)

2010-05-26 22:17:38 | お茶と「茶の湯」と茶道具(茶陶)
掛花入を作る

1) 蹲(うずくまる)を作る。

  現在、蹲と呼ばれている、小さな壷は、最初に出現したのは、鎌倉時代とも、室町時代とも

  言われています。

 ① 蹲の大きさは、高さが、20cm以下、最大径が、約17~18cm程度で、口径は、

   10~11cmが、多いです。

   中型や、大型の壷との違いは、底部分が、比較的大きい事と、首がやや傾いている物が、

   多い事です。

 ② 作品は、電動ろくろで、容易に、作る事は出来ますが、形が単調になり易く、趣が出ませんので、

   紐作りで、紐を積み重ねる方法(輪積み)を、取る方も多いです。

   手で成形する事により、蹲らしい、雰囲気を出します。

 ③ 底は、ベタ底ですが、「下駄印し」が有るのが、伊賀焼や、信楽の壷の、特徴と言われています。

  「下駄印し」とは、長方形の平行した、削り痕が、2~3本付いた物で、下駄の歯に似ている為、

  「下駄印し」と言いますが、目的は、亀板に土を載せて、作る際、土が移動しない様にした為と、

   言われていますが、明らかでは有りません。

   この印しは、出っ張る物(出下駄)と、凹んでいる物(入下駄)が有ります。この底も、鑑賞の

    ポイントと成ります。

 ④ 底を作る

   粗く粉砕した、乾いた粘土を、亀板に薄く振り掛け、均等に拡げます。

   壷の底に成る土を、この上に載せます。こうする事により、素朴で味わい深い、底を作る事が

   出来ます。底はやや大きくして置きます。

 ⑤ 紐を積み上げる。

   予め、作って置いた紐を、積み上ます。輪積みの方法で、一段ずつ積み上げ、内、外から、

   しっかり指で慣らし、繋ぎ目を消し、更に肉厚を。整えます。

 ⑥ 形を作る。

  ・ 首を狭めてますが、手が入らなくなったら、「柄こて」などを使い、表面を形作ります。

   その際、指痕を少し、残す様にすると、趣が良くなるとも、言われています。

  ・ 掛金具を、取り付けない場合、首を紐(シュロや、ツタなど)で、くくりますので、口は広くし、

    丈夫な二重口にします。首は、紐が外れ難い様に、短くします。

    更に、首をやや傾け、アクセントをつけます。

  ・ 掛金具を使う場合は、肩よりやや上に、4~5mmの孔を開けて置きます。

 ⑦  蹲の表面に、桧垣文などの模様や、箆目(へらめ)を付ける時は、土が軟らかい内に、

    行います。

 ⑧ 仕上げ

   やや乾燥したら、作品を亀板から、離します。底に付いた、粉砕した粘土を、取り除き、

   底の角を、全周手で叩き、角を丸めて、形を整えます。

  ・ 底の中央を、掌(てのひら)で、やや押し込み、碁笥底高台風に、する事も有ります。

2) 旅枕掛花入を作る。

以下次回に続来ます。

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