水指とは、、点茶の際、茶釜に水を足したり、水で茶碗や茶筅を、すすぐため、蓄えておく器です。
(役目としては、やや脇役に成りますが、茶人達の、美意識が感じられます。)
1) 水指の分類
茶道具の水指は、材質から分類すると、金属、陶磁器、木竹工品などが、有ります。
① 金属は、唐銅(からかね)、砂張(さはり)、毛織(モール)、七宝(しっぽう)、鍍金(ときん)
南鐐(なんりょう)、等が有ります。中国より渡来した水指は、本来は、唐胴に始まります。
砂張: 銅と錫の合金の事です。 南鐐:良質の灰吹銀、すなわち純銀という意味です。
② 木工品では、木地を曲(まげ)た容器は、十四世紀、日本の絵巻物に、登場することから、
水指の歴史は、古い物と判ります。
木竹工の水指は、手桶(ておけ)、釣瓶(つるべ)、曲物(まげもの)などがみられます。
③ 圧倒的に多いのは、陶磁器製の、水指です。
陶磁器には、磁器製の、清朝の型物と呼ばれる、「染付け」や、青磁、色絵、祥瑞写しの水指
砥部焼きの「万写し枡形水指」があり、 陶器では、高麗(こうらい)、中国の安南(あんなん)、
南蛮(なんばん)などの他に、 信楽、備前、瀬戸、伊賀、高取、薩摩、唐津、志野などの
国焼(くにやき)などがあります。
十六世紀に入り、茶の湯が成立してくると、茶人の求める水指が、取り入られ、又、焼かれる様に
なります。
江戸時代には仁清、乾山、保全という華やかな、水指へと展開して行きます。
更に、現代に近づくにつれ、形、色彩が多彩となります。
2) 著名な水指
① 青磁浮牡丹太鼓胴水指 中国 重文 総高さ:20.1 口径:22.3 底径:16.2
② 伊賀水指 銘:破袋 重文 高さ:21.4 口径:15.2 底径:18.2
③ 信楽一重口水指 銘:柴の庵 高さ:15.4 口径:17.0 底径:15.5
(古信楽の名物水指。利休所持)
④ 備前火襷水指 重文 高さ:13.0 口径:12.5 底径:10.6
⑤ 志野芦絵水指 銘;古岸 高さ:17.8 口径:18.5 底径:17.5
⑥ 色絵輪宝かつ磨文水指 仁清作 重文 高さ:12.5
⑦ 色絵梅の絵水指 仁清作 重文 高さ:14.5
⑧ ニ彩荒磯文水指 永楽保全作 高さ:15.5 口径:16.2 底径:12.0
その他、瀬戸渋紙水指、膳所(ぜぜ)菱口水指、高取遠州管耳水指、丹波水指、大樋瓢型水指など、
多くの水指が、存在しています。
以下次回に続きます。
(役目としては、やや脇役に成りますが、茶人達の、美意識が感じられます。)
1) 水指の分類
茶道具の水指は、材質から分類すると、金属、陶磁器、木竹工品などが、有ります。
① 金属は、唐銅(からかね)、砂張(さはり)、毛織(モール)、七宝(しっぽう)、鍍金(ときん)
南鐐(なんりょう)、等が有ります。中国より渡来した水指は、本来は、唐胴に始まります。
砂張: 銅と錫の合金の事です。 南鐐:良質の灰吹銀、すなわち純銀という意味です。
② 木工品では、木地を曲(まげ)た容器は、十四世紀、日本の絵巻物に、登場することから、
水指の歴史は、古い物と判ります。
木竹工の水指は、手桶(ておけ)、釣瓶(つるべ)、曲物(まげもの)などがみられます。
③ 圧倒的に多いのは、陶磁器製の、水指です。
陶磁器には、磁器製の、清朝の型物と呼ばれる、「染付け」や、青磁、色絵、祥瑞写しの水指
砥部焼きの「万写し枡形水指」があり、 陶器では、高麗(こうらい)、中国の安南(あんなん)、
南蛮(なんばん)などの他に、 信楽、備前、瀬戸、伊賀、高取、薩摩、唐津、志野などの
国焼(くにやき)などがあります。
十六世紀に入り、茶の湯が成立してくると、茶人の求める水指が、取り入られ、又、焼かれる様に
なります。
江戸時代には仁清、乾山、保全という華やかな、水指へと展開して行きます。
更に、現代に近づくにつれ、形、色彩が多彩となります。
2) 著名な水指
① 青磁浮牡丹太鼓胴水指 中国 重文 総高さ:20.1 口径:22.3 底径:16.2
② 伊賀水指 銘:破袋 重文 高さ:21.4 口径:15.2 底径:18.2
③ 信楽一重口水指 銘:柴の庵 高さ:15.4 口径:17.0 底径:15.5
(古信楽の名物水指。利休所持)
④ 備前火襷水指 重文 高さ:13.0 口径:12.5 底径:10.6
⑤ 志野芦絵水指 銘;古岸 高さ:17.8 口径:18.5 底径:17.5
⑥ 色絵輪宝かつ磨文水指 仁清作 重文 高さ:12.5
⑦ 色絵梅の絵水指 仁清作 重文 高さ:14.5
⑧ ニ彩荒磯文水指 永楽保全作 高さ:15.5 口径:16.2 底径:12.0
その他、瀬戸渋紙水指、膳所(ぜぜ)菱口水指、高取遠州管耳水指、丹波水指、大樋瓢型水指など、
多くの水指が、存在しています。
以下次回に続きます。