京焼きの、抹茶々碗に付いて、述べます。
京焼きの特徴は、色付などの、華やかさに、有ります。
・ 茶の湯は、僧侶階級から、町人階級へ、更に武士階級、そして貴族階級と、広がりました。
① 千利休の茶道は、「侘び、さび」を尊び、町人階級に広がります。
(当時町人は、海外貿易や、武器の製造などで、巨額の富を築き、多くの豪商がいました。)
② 織部の茶の湯は、武士階級向けの茶道で、茶碗は、無骨で力強く、豪快な造りと、なっています。
(古田織部は、多くの大名の、茶の湯の師匠に成ります。)
③ 京焼きは、宮廷、貴族向けの、茶の湯の道具で、色絵などの、華やかさが有ります。
戦国時代には、落ちぶれていた、宮廷人や、貴族は、江戸の平和に成ると、中位の大名と
同じ程度の、領地を賜り、経済的に余裕が出てきます。
そして、茶の湯を始める人が、多くなり、華のある、京焼きが、持てはやされる様に、成ります。
・ 天皇、上皇、皇族、公卿、僧侶などが、(後述の)野々村仁清に、型紙や、図面を送り、
作品を注文しています。
1) 京焼きの始まり
京焼きは、寛永元年(1624年)京都粟田口(あわたぐち)に、瀬戸の陶工、三文字屋九右衛門が、
窯を開いたのが、始まりと言われています。
それ故、粟田口焼きが、京焼きの最古の窯と、成ります。
粟田口焼きは、茶器を主に焼き、呉器や伊羅保などの、高麗写しも、造っていました。
・ 元禄頃までには、粟田口以外に、東山一帯の、清水(きよみず)、音羽、御菩薩池(みぞろがいけ)、
清閑寺などの窯が、築かれています。これらが、清水焼(きよみずやき)の起源となります。
1) 古清水
① 仁清が、赤絵や錦手、色絵などの、上絵付けされた茶道具を、製作すると、需要が高まり、
東山山麓の諸窯でも、これに習った作品が、多く造られる様に成ります。
② この仁清風の錦手(色絵)で、江戸時代の中期以前(十八世紀頃)の作品を、古清水といいます。
「古清水」には、華やかな色絵と並んで、清楚な錆絵と、染付併用の手法が、多く見られます。
③ 古清水の特徴
青と緑を主に上絵付し、赤を使わ無い、陶器で、全体を覆うように、均一な文様と、ごく一部に
金彩、銀彩が施されています。
古清水手は、雅趣に富み、絵付が京焼の伝統文化を、色濃く反映しています。
④ 茶碗では、錆絵、染付け、錦手(色付け)が、造られていました。
茶碗の形は、単純な碗形が多く、凝った造り出は無く、装飾に力点が、置かれています。
・ 錆絵:鉄分を含んだ、絵の具で、絵柄を描きます。この絵柄を、錆絵あるいは、鉄絵といいます。
その発色は、黒から茶色の間と、幅が広く、鉄の配合や、焼成の状態などによって異なります。
・ 又、錆絵と染付を併用した、清楚な作風の、作品も有ります。
尚、錆絵は、本来「漆塗り」や、日本画の絵の具や、技法を指す、言葉だそうです。
2) 野々村仁清について
以下次回に続きます。
京焼きの特徴は、色付などの、華やかさに、有ります。
・ 茶の湯は、僧侶階級から、町人階級へ、更に武士階級、そして貴族階級と、広がりました。
① 千利休の茶道は、「侘び、さび」を尊び、町人階級に広がります。
(当時町人は、海外貿易や、武器の製造などで、巨額の富を築き、多くの豪商がいました。)
② 織部の茶の湯は、武士階級向けの茶道で、茶碗は、無骨で力強く、豪快な造りと、なっています。
(古田織部は、多くの大名の、茶の湯の師匠に成ります。)
③ 京焼きは、宮廷、貴族向けの、茶の湯の道具で、色絵などの、華やかさが有ります。
戦国時代には、落ちぶれていた、宮廷人や、貴族は、江戸の平和に成ると、中位の大名と
同じ程度の、領地を賜り、経済的に余裕が出てきます。
そして、茶の湯を始める人が、多くなり、華のある、京焼きが、持てはやされる様に、成ります。
・ 天皇、上皇、皇族、公卿、僧侶などが、(後述の)野々村仁清に、型紙や、図面を送り、
作品を注文しています。
1) 京焼きの始まり
京焼きは、寛永元年(1624年)京都粟田口(あわたぐち)に、瀬戸の陶工、三文字屋九右衛門が、
窯を開いたのが、始まりと言われています。
それ故、粟田口焼きが、京焼きの最古の窯と、成ります。
粟田口焼きは、茶器を主に焼き、呉器や伊羅保などの、高麗写しも、造っていました。
・ 元禄頃までには、粟田口以外に、東山一帯の、清水(きよみず)、音羽、御菩薩池(みぞろがいけ)、
清閑寺などの窯が、築かれています。これらが、清水焼(きよみずやき)の起源となります。
1) 古清水
① 仁清が、赤絵や錦手、色絵などの、上絵付けされた茶道具を、製作すると、需要が高まり、
東山山麓の諸窯でも、これに習った作品が、多く造られる様に成ります。
② この仁清風の錦手(色絵)で、江戸時代の中期以前(十八世紀頃)の作品を、古清水といいます。
「古清水」には、華やかな色絵と並んで、清楚な錆絵と、染付併用の手法が、多く見られます。
③ 古清水の特徴
青と緑を主に上絵付し、赤を使わ無い、陶器で、全体を覆うように、均一な文様と、ごく一部に
金彩、銀彩が施されています。
古清水手は、雅趣に富み、絵付が京焼の伝統文化を、色濃く反映しています。
④ 茶碗では、錆絵、染付け、錦手(色付け)が、造られていました。
茶碗の形は、単純な碗形が多く、凝った造り出は無く、装飾に力点が、置かれています。
・ 錆絵:鉄分を含んだ、絵の具で、絵柄を描きます。この絵柄を、錆絵あるいは、鉄絵といいます。
その発色は、黒から茶色の間と、幅が広く、鉄の配合や、焼成の状態などによって異なります。
・ 又、錆絵と染付を併用した、清楚な作風の、作品も有ります。
尚、錆絵は、本来「漆塗り」や、日本画の絵の具や、技法を指す、言葉だそうです。
2) 野々村仁清について
以下次回に続きます。