わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

茶道具 (花入2、茶花)

2010-05-20 22:40:12 | お茶と「茶の湯」と茶道具(茶陶)
花入の話を、続けます。

4) 茶花について

 ① 千利休が、利休七則で、「花は野にある様」と、述べている様に、自然のままに、投げ入れる事を、

   基本にします。

   又「南方録(なんぽうろく)」の中で、「小座敷の花は、必ず一色を、一枝か二枝、軽く活けるが良し」と

   利休が、言われているい様に、一種類の花を、一枝か二枝を、軽く入れる事を、目標としています。

  ・ 華道と違い、茶花を活けるのに、流派はありません。
  
 ② 茶会の趣向に応じて、軸(掛け軸)と、花を同時に置く場合と、軸又は、花のみの場合が有ります。

   茶花も季節に応じて、草花が多い、夏の風炉の風情や、椿(つばき)などの木の花を、一輪入れる

   炉の風情など、季節感を大切にします。

 ③ 茶花には、禁花(きんか)と言い、活ける事を、好まない花もあります。

   即ち、香りの強い花(沈丁花など)、名称の悪い花(女郎花=おみなえしなど)、

   刺(とげ)のある花などの他、西洋の花も好ましい、花ではありません。

 ④ 茶花として使う、山野草や草花は、300種類以上有ります。以下その種類を、述べます。

  一月 : 蝋梅(ろうばい)、 水仙 、侘助(わびすけ=椿の一種)など

  二月 : 梅、 椿、 寒木瓜 (かんぼけ)など

  三月 : 白、紫木蓮 (もくれん)、黄梅 、枝垂柳 (しだれやなぎ)、猫柳、三又、片栗、菜の花 など

  四月 : 雪柳、 花水木 、土佐水木 、木瓜 、山吹、 錨草 (いかりそう)、宝鐸草 (ほうたくそう)

  五月 : しゃが 、海老根、都忘れ 、菖蒲、鉄線花 、浜昼顔 、矢車草、 紫蘭(しらん)など

  六月 : 紫陽花(あじさい)、二人静、 蛍袋(ほたるぶくろ)、 おか虎の尾、 鳴子百合、
 
       紫露草 、京鹿子、 花菖蒲 、大待宵草 、下野(しもつけ)、 額紫陽花 、浜梨 、破れ傘 、

       月見草 、吾亦紅(われもこう)など

  七月 :  夏椿、 河原撫子 、昼顔 、弟切草(おとぎりそう)、露草、 大葉擬宝珠(ぎぼうし)、

       待宵草、金水引、 藪茗荷、 蕎麦菜 、朝顔など

  八月 :   松虫草 、 鳥兜(とりかぶと)、 葛(くず)、 秋海棠 、山不如帰(やまほととぎす)、

       沢桔梗、睡蓮(すいれん)、 千日紅、 鶏頭 など

  九月 ;  芙蓉(ふよう)、 萩、桔梗 (ききょう)、すすき、 水引 、 つりがね人参、

       嫁菜、秋明菊(しゅうめいぎく) 、 大文字草、 菊類、 藤袴 など

  十月 :   竜胆 (りんどう)、不如帰(ほととぎす)、 藤袴、秋桜、烏瓜(からすうり) など

  十一月 :  紅葉(もみじ) 、白侘助 など

  十二月 : 蝋梅 (ろうばい)など

 ⑤ 茶道で使用する茶花は、茶花を扱っているお店で、購入できます。

   勿論、自宅の庭や、プランターなどで、比較的簡単に、栽培できる物も多いです。

  茶花は、和種を、中心にした、雑草に近い、野生種の物も多いです。

又  茶花の種類に拠って、花入の選択も、大事な要素に成ります。

以下次回に続来ます。
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