わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の本について(作品集8)

2011-04-06 22:21:56 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
引き続き、陶芸に関する本について、お話します。

 ② 特定の場所で、販売されている本(作品集)

   一般の本屋さんには無く、展覧会などの、会場の出入り口近くで、販売されている本です。

   その展示会に出展されている、作品を写真で紹介しています。

   これらの本の展示会には、大よそ以下の三通りが有ります。

  ) 大きな公募展の出品の中の、入選作品を、掲載されている本です。

    我が国には、多くの公募展が存在します。毎年全国規模の、公募展を開催されている展示会

    も多く、日展、日本伝統工芸展、日本陶芸展(毎日新聞)全陶展などの他、各新聞社などが、

    主催や後援をする公募展や、地方の窯場での公募展も有ります。

    勿論、日展や伝統法工芸展などは、陶芸以外の作品も、多く展示しています。

   a) 主にデパートや美術館で開催され、東京は勿論、順次地方でも、催される会が多いです。

     期間は各々、数週間から1ヶ月程度です。

    ・ 地方の公募展では、地元の陶芸館や資料館、デパートなどで、定期的に開催される事が

     多い様です。地元の陶芸家の活躍を紹介する為と、若い陶芸家を世に出す為の企画だと

     思われます。

    ・ 開催の宣伝や広告などは、各新聞などに、掲載されている事も有りますが、

     詳しい応募内容等が、知りたい時には、主催者に問い合わせて下さい。

   b) 公募展ですので、誰でも応募できますが、入選するのにはそれなりの、優れた作品が

     必要です。特に日展や伝統工芸展に、入選する事は、陶芸家への第一歩と成る事も、

     多い様です。(その人の経歴紹介として、記載される事が多いです。)

   c) これらの展示会には、入選の他に、大賞、特選、最優秀作品など、各種の賞が有り、

     賞状や賞金が出る所も有ります。又、審査委員が出品している場合も有ります。

     (勿論、審査委員の作品は、無審査です。)

    ・ 大きな賞を取った作品については、その評価(賞を取った理由)も記載されているのが、

     普通です。技術的に困難な物なのか、斬新敵な形や色使いなのか、極めて独創的な作品

     なのか等の、評論です。

   d) 入選作品など展示されている作品を、写真と大きさ(寸法)などが、掲載され、

     場合によっては、総応募数や、入選数などの、統計的数字や、次回の応募規定などが、

     盛り込められています。

   e) 各陶芸展では、その作風に特徴があり、斬新な作品が、求められていたり、美術品的な

     作品で有ったり、或いは実用的な作品で有ったりします。

     もし、何処かの公募展に出品するならば、その展示会は、どのような作品が、入選する

     傾向に有るのかを、知る為にも、展示品を見るだけでなく、本も購入すべきかも

     知れません。又、どのような方が、審査員に成っているかを、知る事も大事です。

     (当然、審査員の、氏名も掲載されています。)

   f) 主に展示会の会場で、販売されていますので、買いそびれた場合には、その主催者に、

     問い合わせて購入する事に成ります。

  ) 著名な陶芸家が亡くなった場合、又は生誕100年等で、その人の作品を一同に集めて、

    「○○展」、「○○回顧展」として展示会が、催される場合が有ります。

以下次回に続きます。


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