わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の本について(作品集9)

2011-04-07 22:26:59 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
引き続き、陶芸に関する本について、お話します。

 ② 特定の場所で、販売されている本(作品集)

  ) 著名な陶芸家が亡くなった場合、又は生誕100年等で、その人の作品を一同に集めて、

    「○○展」、「○○回顧展」として展示会が、催される場合が有ります。

   a) 私事ですが、私も何度かこの様な展示会に、出かけた事が有ります。

     「追悼 加藤唐九郎展」、「楠部彌弌(くすべやいち)展」、「八木一夫展」などの、

     作品展に出掛けた経験が有ります。(近頃は余り見に行きませんが・・)

   b) 著名な陶芸家が、亡くなって1年以内(又は1~2年内)に、開催される事が多いです。

     亡くなった当時は、さほど注目を浴びていなかった人(評価が定まっていない人)が、

     後に成って認められ、その人の展示会が、開催される事も有ります。

     場所は、東京や地方の美術館や、デパートであったり、国立近代美術舘等で、開催されて

     いました。主催者は、開催実行委員会で、新聞社、各種美術舘、デパート等が協力してす。

   c) これらの陶芸家の、代表的な作品や、修行時代の作品(初期の作品)や、出世作となる

     作品、油の載った時期の作品、更には晩年の作品など、一生の仕事の成果が、展示されて

     います。それ故、どのような経過を辿って、陶芸家として、大成していったかの、足跡を

     知る事が出来ます。

     又、その陶芸家が、どんな事に関心や興味を持ち、作陶していったのかも、解かります。

   d) 当然ですが、この様な作品の、大部分は公立、私立の美術舘や、個人に渡っている(購入

    されている)作品がほとんどです。

    それ故、それらの美術舘や、個人(コレクター等)から、快く借り出し、展示しています。

    勿論、展示の為に、その人の作品全部が、集まる訳では有りませんが、大よその作品が集合

    する事に成ります。

    即ち、この先この様に、作品が一同に会する機会は、無い可能性が大きいです。

    それ故、貴重な展示会とも言えます。

   e) 展示してある作品の写真は勿論、その大きさ(寸法)の他、年賦(年表)、及び作品の

     制作時期、及び収蔵場所などが、記載されている本が、会場で販売されています。

     又、故人ゆかりの人達の言葉や、故人を偲ぶ対談などで、人柄を知る事も、出来ます。

     その他、陶芸家の写真(スナップ写真)なども、掲載されている事が多いです。

 ) 美術舘等の企画展や、作家の個展などの本

以下次回に続きます。
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