引き続き、焼き物の原料について、お話します。
3) 粘土について
粘土は数種類の鉱物から、出来ています。主な成分は、前回述べた様に、シリカとアルミナ、
それに水です。その割合の組成は、シリカ:アルミナ:水 = 1:0.3~8: 0.5~ 19です。
同じ組成を持っていても、結晶の違い等で、粘土の性質に違いがあります。
③ その他の成分
粘土は、熱水等により風化した物ですので、上記主成分以外に、他の鉱物を含んでいます。
陶器に使う場合には、ほとんど問題に成りませんが、真っ白い磁器の作品を作る為には、
邪魔に成る不純物で、除去出来なければ、使い物に成りません。
) 主な不純物 : 石英、長石(正長石、曹長石、灰長石など)、雲母類、鉄化合物(赤鉄鉱、
磁鉄鉱、褐鉄鉱、硫化鉄)、チタン化合物、石灰石、ドロマイト、マグネサイト等です。
これら不純物を、精製しても、鉄化合物はどうしても、取り切れない場合が有ります。
) 不純物の影響: 少量の鉄化合物は、還元焼成で、酸化第一鉄(FeO)の形にして、長石に
熔け込ませますが、素地がいくらか、青みを帯びます。
白色の酸化チタンは、焼成で灰色に成ってしまいますので、鉄とチタンは出来るだけ少ない
材料が必要となります。
④ 粘土の構造
シリカとアルミナ、水から成る粘土は、わりあい、規則的に配列、結合された構造に
成っています。即ち、シリカとアルミナが積層に重なり、その間に水が結晶水として存在して
います。それ故、横方向(層方向)には自由に移動でき、可塑性を持つ事が出来ます。
縦方向には、水がシリカとアルミナを結合させる、働きをします。
(二枚のガラス板の間に、水を入れると、ピッタリくっつきますが、横(面)方向には自由に
滑り動きます、縦方向(二枚のガラスを離す方向)では、引き離す事が出来ないのと
同じ原理です。)
⑤ 粘土の粒子の大きさ
粘土は非常に小さな粒子から、出来ています。大きさ(粒度と言う)は、0.1~ 10μ(ミクロン)
が、混在しています。これら粒子も、粘土鉱物の巨大分子の集合体です。
この粒子の大きさによって、粘土性質も変化します。
a) 可塑性(かそせい)について
可塑性とは、一定の力を加え変形させた場合、その形を保持し続ける性質で、成形能とも
言いす。粒子の粗さは、可塑性に影響を与えます。
・ 粒子が細かいと、可塑性が増します。
・ 可塑性の大きな粘土は、保水性が大きいので、乾燥すると、水分が抜け、縮み率が
大きく成ります。又、粒子が細い程、乾燥すると、強度が増します。
・ 「ねかし」: 粘土に莚(むしろ)を掛けて、乾かない状態で、室などに保管すると、
粘土中の有機物に、微生物が発生し、腐食酸(フミン酸)を作りだします。
この酸が、粒子と水分の分散を良くします。この作用を「ねかし」と言い、長い場合には
数年間寝かす事が有ります。「ねかし」は可塑性が増し、切れや割れを、防いでくれます。
・ 可塑性を増す方法に、ベンナイトと言う粘土を、混入する方法があります。
この粘土は、水で膨らむ(膨潤性)がある為、可塑性が増します。
次回に続きます。
3) 粘土について
粘土は数種類の鉱物から、出来ています。主な成分は、前回述べた様に、シリカとアルミナ、
それに水です。その割合の組成は、シリカ:アルミナ:水 = 1:0.3~8: 0.5~ 19です。
同じ組成を持っていても、結晶の違い等で、粘土の性質に違いがあります。
③ その他の成分
粘土は、熱水等により風化した物ですので、上記主成分以外に、他の鉱物を含んでいます。
陶器に使う場合には、ほとんど問題に成りませんが、真っ白い磁器の作品を作る為には、
邪魔に成る不純物で、除去出来なければ、使い物に成りません。
) 主な不純物 : 石英、長石(正長石、曹長石、灰長石など)、雲母類、鉄化合物(赤鉄鉱、
磁鉄鉱、褐鉄鉱、硫化鉄)、チタン化合物、石灰石、ドロマイト、マグネサイト等です。
これら不純物を、精製しても、鉄化合物はどうしても、取り切れない場合が有ります。
) 不純物の影響: 少量の鉄化合物は、還元焼成で、酸化第一鉄(FeO)の形にして、長石に
熔け込ませますが、素地がいくらか、青みを帯びます。
白色の酸化チタンは、焼成で灰色に成ってしまいますので、鉄とチタンは出来るだけ少ない
材料が必要となります。
④ 粘土の構造
シリカとアルミナ、水から成る粘土は、わりあい、規則的に配列、結合された構造に
成っています。即ち、シリカとアルミナが積層に重なり、その間に水が結晶水として存在して
います。それ故、横方向(層方向)には自由に移動でき、可塑性を持つ事が出来ます。
縦方向には、水がシリカとアルミナを結合させる、働きをします。
(二枚のガラス板の間に、水を入れると、ピッタリくっつきますが、横(面)方向には自由に
滑り動きます、縦方向(二枚のガラスを離す方向)では、引き離す事が出来ないのと
同じ原理です。)
⑤ 粘土の粒子の大きさ
粘土は非常に小さな粒子から、出来ています。大きさ(粒度と言う)は、0.1~ 10μ(ミクロン)
が、混在しています。これら粒子も、粘土鉱物の巨大分子の集合体です。
この粒子の大きさによって、粘土性質も変化します。
a) 可塑性(かそせい)について
可塑性とは、一定の力を加え変形させた場合、その形を保持し続ける性質で、成形能とも
言いす。粒子の粗さは、可塑性に影響を与えます。
・ 粒子が細かいと、可塑性が増します。
・ 可塑性の大きな粘土は、保水性が大きいので、乾燥すると、水分が抜け、縮み率が
大きく成ります。又、粒子が細い程、乾燥すると、強度が増します。
・ 「ねかし」: 粘土に莚(むしろ)を掛けて、乾かない状態で、室などに保管すると、
粘土中の有機物に、微生物が発生し、腐食酸(フミン酸)を作りだします。
この酸が、粒子と水分の分散を良くします。この作用を「ねかし」と言い、長い場合には
数年間寝かす事が有ります。「ねかし」は可塑性が増し、切れや割れを、防いでくれます。
・ 可塑性を増す方法に、ベンナイトと言う粘土を、混入する方法があります。
この粘土は、水で膨らむ(膨潤性)がある為、可塑性が増します。
次回に続きます。