わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の本について(作品集10)

2011-04-08 22:13:51 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
引き続き、陶芸に関する本について、お話します。

 ② 特定の場所で、販売されている本(作品集)

  ) 博物館、美術舘等の企画展

    国立の博物館や美術館或いは、私立の美術舘では、定期的に、企画展を行っています。

   a) 国立の場合は、正倉院展、国宝展等の様に、我が国の美術品の展示会も行っています。

     国宝などは、法律で一定期間内に、公開展示する事が、義務付けられているそうです。

     その他、海外の美術品を紹介する展示会が、催されます。相手国の貴重な美術品を、

     借り受けるには、国家間の取り決めが必要で、私立の美術舘では、困難なのかも、

     知れません。当然、焼き物以外の展示も多いですが、焼き物を中心にした企画も、

     かなりあります。

    ・ 即ち、中国の名品と言われる焼き物の展示、例えば、秦の始皇帝の陵墓の周辺に 埋納

     された兵馬俑(へいばよう)や、朝鮮(韓国)の歴史的美術品展(韓国美術五千年展)

     及び、古いペルシャ陶器の焼き物の展示会も、数度催されています。

     これらの展示会には、必ず出品の作品集が、出版され会場で、販売されています。

  b) 著名な私立の美術舘でも、定期的に企画展を行っています。

    大体は、その美術舘が収蔵している作品の内、テーマを絞って、展示する場合が多いです。 

    この様な企画展は、ある程度、宣伝広告を載せている為、一般の開館日よりも、多くの

    人が訪れます。又テーマが、絞られている為、目的意識を持って、見る事が出来ます。

  c) 新聞社などが、企画している展示会も有ります。

    一寸古い話に成りますが、「珠玉の香合」展を、日本橋高島屋に、見に行った事が有ります。

    カナダのモントリオール美術舘で、明治時代に渡った、クレマンソー・コレクションの中に、

    我が国で、蒐集した「香合」約3,500点が、未整理の状態で、倉庫から発見されました。

    その「香合」を里帰りさせて、展示会を開いたのが、朝日新聞社です。

    その他、焼き物とは限りませんが、里帰り展の企画を、良く耳にします。これらは、公立の

    美術舘や、新聞社などが、企画する事が多い様です。

   ・ これら企画展でも、作品集やカタログを、販売している事が多いです。

     会場では、一度に多くの作品を見る為、見落としや、印象に残らない作品も多く、本に

     記載されていれば、繰り返し見る事が出来ますので、金銭的余裕があれば、購入しする事

     を薦めます。    

   ・ 一箇所に有る作品群であれば、その国に行けば見る事が、可能でしょうが、全世界に

     別々に存在している作品ですと、ほとんど不可能です。それ故この様な企画展は、貴重な

     事と思われます。

  これらの企画展は、あくまでも、見て貰う事を、前提にした展示会です。

  それに対して、著名な作家の個展は、作品紹介と作品の販売を目的とした、展示会が多いです。

以下次回に続きます。
    
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