釉は作品に、着物を着せる行為とも言えます。
「馬子にも衣装と」と言う諺が有りますが、どんな衣装にするかに拠って、作品の出来栄えが、
大きく左右されます。おとなしい無難な色から、明るい色、奇抜な色彩など、釉として使われている
種類は、万の単位ほど有ると言います。特に、色が付く事により、装飾性が倍加します。
釉の材料によって、所定の色が出る物ですが、着色剤(顔料)を添加する事により、より好みの
色を作りだす事が出来ます。以下色順に、述べて行きます。
1) 白い釉: 白天目、藁白、糠白、卯の斑、乳白、白萩、志野等が有ります。又、白鳳マット等の
艶消し釉や、乳濁の釉も有ります。
① 藁白、糠白、卯の斑、白萩などは、前回お話した、禾本科の灰を、添加する事により、得る事が
出来ます。白くて、流れ易い釉にするには、長石の代わりに、陶石を用いれば良いです。
② 白天目や志野釉などは、石粉(長石の半分解物)に、鉄分の少ない灰(柞灰=いす灰)を混ぜます。
カリ長石では、光沢が出過ぎ、ソーダ長石の方が、志野風に出来上がる様です。
③ 白い色を出す為に、亜鉛華(ZnO)、酸化錫(すず)、酸化チタンを添加する場合もあります。
2) 黒い釉: 黒天目、瀬戸黒、艶黒、黒マット、油滴天目など
褐色の釉薬: 飴(あめ)、蕎麦(そば)、柿天目など
① 黒や褐色の釉には、鉄分(弁柄など)を、添加します。それ故これらを、鉄釉と言います。
) 黒色を出すには、酸化鉄、酸化マンガン、酸化コバルトを添加します。
鉄分が8~10%位で、黒く成ります。土灰はマグネシア(MgO)を多く含み、黒色を出すのに
適しています。更に灰には、マンガン、チタンなど不純物が含まれ、変化に富み趣のある
釉になります。 黒には、褐色掛かった色と、紺色掛かった黒が有ります。
前者では、石灰(CaO)が多く、後者では、石灰とマグネシア分を多くします。
) 褐色は、酸化鉄が3~6%入れるます。酸化バリウムを添加すると、色は濃く成ります。
亜鉛華を入れると、茶色掛かった黄色から、チョコレート色まで、変化します。
又、褐色や鈍い黄色釉の濃淡は、温度の変化に、敏感に反応します。
) 鉄釉は、素地の種類や、窯の種類や形、燃料、窯詰めの仕方、窯の焚き方等により、
釉の表情が、非常に大きく変化します。
又、釉を厚く掛ける事が多く、流動的に成り易く、色の濃淡に影響したり、熔け
過ぎると、柿釉や、飴掛かった、斑(まだら)に成る事もあります。
3) 緑釉: 織部釉、青銅釉、緑釉、青萩釉などが有ります。
以下次回に続きます。
「馬子にも衣装と」と言う諺が有りますが、どんな衣装にするかに拠って、作品の出来栄えが、
大きく左右されます。おとなしい無難な色から、明るい色、奇抜な色彩など、釉として使われている
種類は、万の単位ほど有ると言います。特に、色が付く事により、装飾性が倍加します。
釉の材料によって、所定の色が出る物ですが、着色剤(顔料)を添加する事により、より好みの
色を作りだす事が出来ます。以下色順に、述べて行きます。
1) 白い釉: 白天目、藁白、糠白、卯の斑、乳白、白萩、志野等が有ります。又、白鳳マット等の
艶消し釉や、乳濁の釉も有ります。
① 藁白、糠白、卯の斑、白萩などは、前回お話した、禾本科の灰を、添加する事により、得る事が
出来ます。白くて、流れ易い釉にするには、長石の代わりに、陶石を用いれば良いです。
② 白天目や志野釉などは、石粉(長石の半分解物)に、鉄分の少ない灰(柞灰=いす灰)を混ぜます。
カリ長石では、光沢が出過ぎ、ソーダ長石の方が、志野風に出来上がる様です。
③ 白い色を出す為に、亜鉛華(ZnO)、酸化錫(すず)、酸化チタンを添加する場合もあります。
2) 黒い釉: 黒天目、瀬戸黒、艶黒、黒マット、油滴天目など
褐色の釉薬: 飴(あめ)、蕎麦(そば)、柿天目など
① 黒や褐色の釉には、鉄分(弁柄など)を、添加します。それ故これらを、鉄釉と言います。
) 黒色を出すには、酸化鉄、酸化マンガン、酸化コバルトを添加します。
鉄分が8~10%位で、黒く成ります。土灰はマグネシア(MgO)を多く含み、黒色を出すのに
適しています。更に灰には、マンガン、チタンなど不純物が含まれ、変化に富み趣のある
釉になります。 黒には、褐色掛かった色と、紺色掛かった黒が有ります。
前者では、石灰(CaO)が多く、後者では、石灰とマグネシア分を多くします。
) 褐色は、酸化鉄が3~6%入れるます。酸化バリウムを添加すると、色は濃く成ります。
亜鉛華を入れると、茶色掛かった黄色から、チョコレート色まで、変化します。
又、褐色や鈍い黄色釉の濃淡は、温度の変化に、敏感に反応します。
) 鉄釉は、素地の種類や、窯の種類や形、燃料、窯詰めの仕方、窯の焚き方等により、
釉の表情が、非常に大きく変化します。
又、釉を厚く掛ける事が多く、流動的に成り易く、色の濃淡に影響したり、熔け
過ぎると、柿釉や、飴掛かった、斑(まだら)に成る事もあります。
3) 緑釉: 織部釉、青銅釉、緑釉、青萩釉などが有ります。
以下次回に続きます。