クロード・ジャドの死、そして‥‥

　今日の朝日新聞の朝刊で、フランス女優のクロード・ジャドさんの死が伝えられていました。享年58歳。１日にパリ郊外の病院で死去。知人の脚本家によると、目の腫瘍を患っていたということです。
　彼女は、フランソワ・トリュフォー監督に発見され、68年の「夜霧の恋人たち」でスクリーンデビューをしました。トリュフォー監督はアントワーヌ・ドワネルという男性の人生を子供時代から大人になるまで描くという、俗に「ドワネルもの」と呼ばれる連作シリーズを撮っていて、ジャドはデビュー作で、いきなりドワネルと結婚することになる恋人役に抜てきされたのです。トリュフォーは彼女の清楚な美しさと、いかにもブルジョワ的でコケティッシュな感じが気に入ったようで、「夜霧の恋人たち」の続編「家庭」でも同じ役を演じていました。
　トリュフォー監督のジャドの可愛がり方は相当なもので、69年にヒッチコック監督の「トパーズ」に出演するために彼女がアメリカに行く時は、娘を嫁に出す心境だったそうです。
　そんなクロード・ジャドがもう死んでしまうなんて、驚きでした。残念です。

　そして、もう一つの死亡記事が‥‥。先日、高裁で住基ネットで違憲判決を出し、住民勝訴とした裁判官が首吊り自殺をしたそうです。久しぶりに明るい裁判記事だったのに、一体何があったのでしょうか？何らかの圧力があったようで、とても気になります。とりあえず、御冥福をお祈りいたします。