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チェ・ゲバラと妻アレイダの人生

2007-11-21 16:01:25 | ノンジャンル
 11月3日の朝日新聞の別冊「be」に、チェ・ゲバラと彼の2番目の妻アレイダに関する特集記事が載っていました。
 引用すると「(前略)キューバ革命の英雄ゲバラは1967年に南米の山中で射殺され、39才の生涯を終えた。革命家としてよく知られているが、家庭での顔はほとんど知られていない。アレイダさんがメディアに顔を出すのを固く拒んできたためだ。
 ところが、半世紀近い沈黙を破って5月、アレイダさんの『回想録 チェとともにした我が人生』がイタリアで出版された。それを読むと、妻から見た人間ゲバラが浮き上がる。(中略)
 アレイダさんがゲバラと会ったのは58年、ゲリラ戦の山中だ。地下組織で革命運動をする大学生で22才だったとき、ゲリラに軍資金を届けるよう指令を受けた。上半身にばんそうこうで5万ペソのカネを巻いて山を登り、第8軍司令官のゲバラに渡した。
 彼女はゲリラ兵士になることを志願し、ゲバラは『いっしょに銃の引き金を引こう』と答えた。ゲバラが戦闘中に屋根から飛び降りて腕を骨折したさい、アレイダさんは持っていた黒い絹のスカーフを渡した。ゲバラはそれで折れた腕をつった。
 ゲバラは治癒後もこのスカーフを身から離さず、彼女あての手紙などで『愛のこもったつり包帯。墓までともにする』と書いた。ゲバラの骨がキューバに送還されると、ためらうアレイダさんを尻目に娘のセリアさんがスカーフを棺に納めた。『戦士が彼のスカーフとともに休むため』だ。愛の象徴は文字通り、墓までともにある。
 サンタクララの戦闘でゲバラが率いる340人の第8軍は、3千人の政府軍に勝った。これが革命の勝利を決定づけた。59年1月、首都に進軍する道でゲバラはアレイダさんに初めて愛を告白した。『サンタクララ後略の日に、君を愛していると感じた』。そのときアレイダさんは疲れ果て、半分眠っていた。聞き違えたのかな、と思いながら夢うつつで聞いていた。
 ゲバラが彼女に贈った最初のプレゼントは、『岩間の花』という名のフランスの香水だった。(後略)」
 その後、彼らは二人の息子と二人の娘をもうけ、アレイダさんも71 才で健在です。また、ゲバラの霊廟の頂上には高さ約7mの黒い銅像が立っています。右手にライフル銃を持ち、骨折した左腕を首からスカーフでつった姿で。
 いい話ですね。革命の戦闘の中で生まれた愛。映画「誰がために鐘は鳴る」を思い出しました。ゲバラが今生きていたら、どんなことを考え、どんなことをしているのでしょう。興味は尽きません。