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ベルナルド・ベルトルッチ監督『リトル・ブッダ』

2008-07-12 16:49:13 | ノンジャンル
 サミットが終わり、先進国と中国・インドなどの発展途上国との間での温暖化ガス排出規制に関する合意はできなかったのですが、発展途上国が先進国に対し、まず先進国が排出規制をするべきだ、との言い分が正しいのかどうか、一昨日の朝日新聞の朝刊に記事が載っていました。
 一人当たりの年間二酸化炭素排出量1位はアメリカで20.6トン、2位はカナダで20トン、3位はガクンと落ちてロシアの10.6トン、日本は4位で9.9トンでした。それに対し、中国は3.8トン、インドは1.2トンと中国・インドの言い分が正しい結果となりました。中国・インドは貧富の差が激しいということもありますが、まず先進国、特にアメリカが範を示さなければならない、という統計的な結論です。ブッシュ後の米大統領には二酸化炭素排出規制に積極的に取り組んでいただきたい、と思います。

 さて、スカパー260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で、ベルナルド・ベルトルッチ原案・監督の'93年作品「リトル・ブッダ」を見ました。
 シアトルに住む9才の少年、ジェシーの前に高位のラマ僧が現れ、ジェシーがブッダの魂を受け継ぐ尊師ラマ・ドルシェの生まれ変わりであると告げられます。母は反対しますが、父と一緒にジェシーはネパールに行き、他の継承者の候補であるネパールの男の子と女の子に会います。高位のラマ僧は様々なテストをしますが、3人ともことごとくパスし、最後にはお告げに頼りますが、お告げは3人ともに後継者だと言います。そして3人は後継者となる儀式を受け、その儀式の後、高位のラマ僧は死にます。一旦シアトルに帰ったジェシーと両親は、高位のラマ僧からもらったラマ・ドルシェの遺灰を大平洋に捲きます。
 実際には上記のストーリーに、ジェシーが読むブッダの一生の物語が平行して語られます。シアトルのシーンは青い光、ブッダとネパールのシーンは赤い光で撮られ、「地獄の黙示録」の虎が出るジャングルのシーンのような微妙な光をヴィットリオ・ストラーロのカメラが見事に写し出しています。好感の持てる映画ではありますが、とにかく長い。2時間30分を超える長さです。しかもどうも私は以前に一回この映画を見ているような気がするのですが、決定的なシーンというのがないのです。それだけ印象が薄いということでしょうか? あと、成人したブッダを演じたキアヌ・リーブスが美しかったことを付け加えておきます。