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清水宏監督『母のおもかげ』

2011-05-03 08:35:00 | ノンジャンル
 清水宏監督の'59年作品『母のおもかげ』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。
 半年前に妻を亡くしたサダオ(根上淳)は、周囲の強引な勧めでお園(淡島千景)と見合いし、意気投合します。サダオの妹ケイコはサダオの息子ミチオとお園の幼い娘エミコを引き合わせ、ミチオはエミコを受け入れますが、サダオとお園の結婚が決まると、ケイコから母の写真をしまうように言われてとまどいます。仲間からはママハハは怖いと言われますが、ミチオは反論し、お園をかばいます。しかし一方お園のことをなかなか「おかあちゃん」とは呼べません。幼いエミコはすぐにサダオになつき、周囲はミチオのことに気をもみます。お園のいない時に彼女の服に甘えるミチオ。しかし欲しがっていたグローブをお園が買ってくれても、いらないと言ってサダオに叱られ、ミチオはお園に抱きついて泣きます。ある日、ミチオが母の形見として大事にしていた伝書鳩をエミコがうっかり逃がしてしまい、帰って来たミチオはそれを知ると激怒し、エミコに暴力を振るいケガをさせてしまいます。家を飛び出し、鳩を探すミチオ。夜になっても帰ってこないミチオを皆で心配していると、ミチオは警察に保護され、サダオが引き取りに行きます。学校に呼ばれたお園はミチオが母を慕って書いた作文を渡され、家に帰ったお園はミチオの気持ちを大切にするため、一旦元の家に戻ることにします。家を離れようとするお園とエミコを見たミチオは、グローブを持って彼女らの前に現れ、そこで初めてお園のことを「おかあちゃん」と呼び、どこにも行かないでと言うのでした。お園はどこにも行きはしないと言ってミチオを抱きしめて泣き、3人は仲良くサダオの待つ家に帰っていくのでした。
 シーンの冒頭の横への移動撮影が特徴的で、それが単なるお涙頂戴の映画とは一線を画していたように思います。清水宏の遺作でもあることを記しておきます。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)