gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ジェームズ・マンゴールド監督『ニューヨークの恋人』&リドリー・スコット監督『ハンニバル』他

2014-08-21 09:49:00 | ノンジャンル
 ジェームズ・マンゴールド監督・共同脚本の'01年作品『ニューヨークの恋人』をスカパーのイマジカBSで見ました。時間の裂け目を通って、現代のニューヨークから1876年のニューヨークに行ったスチュアートは、過ってその時代の若い貴族であるレオポルドを現代に連れて来てしまいます。レオポルドは、スチュアートの元恋人で、市場調査会社で成功しつつあるケイト(メグ・ライアン)と恋に落ち、ケイトは1876年に帰ったレオポルドを追って、現代からタイムスリップしていくという物語で、恋愛ものが苦手な私は、あまり楽しめませんでした。
 また、リドリー・スコット監督の'01年作品『ハンニバル』もスカパーのイマジカBSで見ました。これまで生きながらに人を食べるという殺人を繰り返してきたハンニバル・ヘクター博士(アンソニー・ホプキンス)と、彼を追うFBI捜査官クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)、そして以前ヘクター博士の言うままに、自分の顔の皮をはいでしまい、現在ではヘクター博士への復讐に燃える大富豪ヴァージャーをめぐる物語で、フィレンツェで潜伏していたヘクター博士の正体を見抜き、懸賞金を得ようとして、ヘクター博士に捕えられ、自分の祖先が過去されたように、内臓をえぐられた上で、首に縄をかけられた状態でベランダから投げ出され、内臓が地面に飛び散り、体が宙に釣り下げられるイタリアの刑事(ジャンカルロ・ジャンニーニ)、また、ヘクター博士をとらえ、人肉を食べるように訓練された巨大なイノシシたちに、ヘクター博士を食べさせようとしましたが、クラリスに邪魔され、逆に自分がイノシシたちに生きながら食べられてしまうヴァージャー、そして、クラリスを敵視して停職処分にしたことで、ヘクター博士の怒りを買い、ヘクター博士に捕えられ、クラリスの目の前で、自らの脳をヘクター博士に調理されて、自分で食べてしまうクラリスの上司という、3つの残酷なシーンがある一方で、バッハのゴールドベルク変奏曲が流されるなど、荘重な音楽が鳴り響く映画でもありました。
 また、ブレット・ラトナー監督の'02年作品『レッド・ドラゴン』もスカパーのイマジカBSで見ました。瀕死の重傷を負いながら、生きながらに人を食べる殺人を繰り返してきたヘクター博士(アンソニー・ホプキンス)を逮捕したFBI捜査官が、一旦は引退するも、新たな連続殺人事件が発生し、元上司(ハーヴェイ・カイテル)に復帰を要請され、その連続殺人犯を射殺するまでを描いた映画で、死んだ後、目に鏡を埋め込まれた女性の写真が提示されるシーンと、連続殺人犯をけなす記事を書いた新聞記者(映画『カポーティ』でアカデミー主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマン)が、連続殺人犯に捕えられ、白のブリーフ一丁の姿で、旧式の車椅子に手足を瞬間接着剤で接着され、生きながらにして口びるを食べられ、全身に火をつけられて、車椅子のまま道路を疾走させられるシーンというのが、唯一の猟奇的興味を引く場面で、それ以外は、これ見よがしの場面の連続でした。
 また、マキノ雅弘監督の'64年作品『日本侠客伝』もスカパーの東映チャンネルで見ました。出征から帰り、深川の木場を縄張りにして木材の運送業を営む木場政の小頭についた戸田長吉を高倉健、木場政から悪どいやり方で縄張りを奪おうとする沖山組の兄弟を安部徹と天津敏、木場政の組員・鉄砲寅を松方弘樹、木場政の組員・常を大木実、ムショ帰りの、木場政の組員・鶴松を田村高廣、木場政側の人足を津川雅彦、沖山に金で言い寄られながらも、長吉に思いを寄せる芸者を南田洋子、南田洋子に横恋慕する、木場政の組員・鉄を長門裕之、長吉の許嫁を藤純子、長吉の大家をミヤコ蝶々、木場政の妻を藤間紫、材木問屋の組合長を内田朝雄、木更津の組長の娘・三田佳子と駆け落ちし、木場政に身を寄せ、沖山に単身殴り込みをかけ、殺される侠客を中村錦之助が演じ、男女の濡れ場が水際に設定されていない点や、最後の斬り込みを組の皆で行なっている点、最後の斬り込みが相手の事務所にではなく、待ち伏せする点、最後のショットが斬り込んだ高倉健の姿でなく、木場の日常を写すショットである点、またゲスト出演ながら中村錦之助が出演している点など、今後の『日本侠客伝』シリーズとは異なる部分が多く見受けられました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/