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クリント・イーストウッド監督『アメリカン・スナイパー』その4

2016-05-26 05:19:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 タヤと最初に会ったバー。クリスの携帯震える。タヤ「飛行機に乗ったと伝言が」「早く出国ができた。もうアメリカに着いてる。しかし少し時間が必要だ」「子供たちが会いたがってる。9カ月も留守だったのよ」「(涙がこぼれ)これから帰る」
 家。戦場の音。テレビはついていない。タヤ「先に外へ行ってるわ」。
多くの家族が参加しているバーベキュー。タヤ「試合は土曜よ。コルトンはチームで一番背が高いの」。タヤは子供の話をするが、クリスは心ここにあらず。他の子どもにじゃれついていた犬を見て、クリスは駆け寄ると、犬を子供から引き離し、顔を殴ろうとするが、「クリス!」というタヤの声で我に返る。
 医師「奥さんが心配して電話してきたんです。不安は感じませんか?」「感じない」「戦場には? 千日ぐらいですね。そこで160人以上を射殺されたと」「蛮族どもから仲間を守っただけだ。悔やむのは救えなかった連中だ。また戦地へ行きたいが、軍を辞めた」「この病院にも助けを求めている兵士が大勢います。会ってみませんか」「是非」。
 患者の話を聞くクリス。
 車椅子からの射撃。「なぜ“伝説”が俺なんかと一緒にいる?」という男。
 進む小型トラック。
 トラックが施設の前に止まると、クリスはコルトンに手伝ってもらい、荷を下ろす。ベッドには真新しいブーツ。
 娘と馬を見るクリス。「牧場が好きそうだな」。
 タヤと浴室でふざけるクリス。
 森へ息子と分け入るクリス。「命を奪うのは重たい行為だ。だから最初は一緒に来た。冷静に、自信を持って、ためらうな。気分はいいか?」「うん」。
 “2013年2月1日”の字幕。おもちゃの拳銃を持ったクリスは、息子と娘に静かにするように言い、タヤに「両手を挙げろ。下着を脱げ」と言うと、タヤは笑い転げる。「自慢の夫よ。父としても。昔のあなたが戻ってくれしい。つらい努力だったはず」「君のためなら」「ジーンズには折り目が?」「ああ」「生粋のカウボーイね。下着は付けてないわよ。残り4分」「2分で十分だ。残り2分は君を見て過ごす」「元海兵隊員を連れて射撃場へ行ってと、母親に頼まれたの」。
息子「お父さん、ゲームをしよう」「ゲームって言ったって、お前はもうレベル8だろう。俺はまだレベル4だぞ」。娘「クマを倒せ」「クマを倒せ」とジェスチャー付きでクリスに迫る。クリス、息子に「ママと妹を任せたぞ。重要な任務だ」と言うと、息子は「うん」とうなずく。タヤに「2時間ほどで帰る」と言って、外に出ると、ジェフが外で待っていて、クリスを迎える。タヤはそれを見て、ゆっくりとドアを閉める。暗転。
 “クリス・カイルはその日、力になろうとした兵士に殺された”の字幕。ライトを点滅させた車列と、オートバイの列が長々と走り、その道路を横切る橋の上でもライトを点滅させている人がいる。道路の横には見送る人々。星条旗を持った車椅子の男が道路に出て来る。道路の上には重機で持ち上げられた巨大な星条旗が。
 “クリス・カイル追悼式 カウボーイ・スタジアム”の掲示。その写真とともにエンディング・タイトル開始。棺に釘が打たれると、再び暗転し、音楽なくなり、エンディング・タイトルが続く。

 この映画でもキャメラの位置が自由に変わり、“変”な映画になっていました。演出の映画であるとともに、画面の映画でもあったと思います。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/