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バッド・ベティカー監督『七人の無頼漢』その2

2020-04-04 11:33:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。

 男を埋葬するクレート。マスターズ「彼女いくつだと思う?」クレート「彼女?」「アニー・グリーアだよ。25、6かな」「そうだな」「いい女だ。不細工じゃない。男ならあんな女に惹かれる」(中略)
 川で洗濯をするアニー。家事を手伝うストランド。アニー「家事は切りがない。あなたがいると奥さんは助かるわ。自分を責めないで」「夫は妻を守るものだ」「私の夫はどう? 私は彼を十分愛してない?」「ああ。大間違いをしてる」。クレート「洗濯物は乾かないよ。嵐が近づいてる」。空を覆い始める雲。
 雷鳴。夜。雨の中、野営。マスターズ、クレートに「見張りを替われ。コーヒーを飲んでくる」。アニー「嵐は収まりそうね」マスターズ「ああ、見張りの交替だ。グリーア」ジョン「この辺に詳しいんだろ?」「ああ」「フローラ・ビスタへはどのくらいに?」「朝早く発てば昼には問題なく着く。うまいコーヒーだな。どうやってこんな美人と結婚したんだ?」アニー「愛し合ってるからよ」「愛ね。素敵な言葉だ。俺たちには無縁さ。素敵なものを楽しむ暇がなかった。そんなことは優男の専売特許だ」ストランド「お代わりは?」「俺たちの生き方だ。もちろん女と全く無縁だった訳じゃない。あんたとよく似た女性を知ってる。小心者の旦那と結婚して、5、6年経った時かな、背の高い色男と出会って言い寄られて。彼女が最初にしたことは」ストランド「コーヒーを飲め」「どうした? 聞きたくないのか?」アニー「その人と私が似てると」「あんたの方が美人だ。そんな青い瞳じゃなかった。髪はよく覚えていないが、柔らかい黒髪じゃない。歩き方も全然違う。あんたは生気に満ちている。話し方も穏やかで優しくて。男なら独り占めして、ずっと聞いていたい。彼女はあんたほど美しくなかった」ジョン「そろそろ寝る時間だ」「聞きたくないのか? 参考になるかもしれんぞ」「どういう意味だ?」ストランド「彼に構うな」「思い出した。(ストランドに)あんたはその人妻と駆け落ちした色男に似てる」「お前の思い出話に誰も興味ない」「そのようだ。続きはいいのか?」「ご勝手に。コーヒーをどうぞ」「おやすみ」「保安官も」。
 馬車から降りたマスターズにストランド「マスターズ、彼女に構うな」「何だよ!」「言う通りにしろ」「他人に口出しするな」「彼女は他人じゃないのか?」「おやすみ、保安官」。ストランド、マスターズを殴り倒す。「荷物をまとめて出ていけ」「そうするよ」。幌馬車の下で寝るストライド。アニー「ストライドさん?」。馬で去るマスターズらの音。「何か?」「あなたがフローラ・ビスタに来ることを一味は知ってる?」「かもしれない」「気をつけて下さい」「そのつもりだ」「おやすみなさい」「おやすみ」。
 翌日、フローラ・ビスタの酒場に姿を現したマスターズ。強盗犯の首領ボディーンも姿を現す。ボディーン「なぜここに来た?」「理由がなきゃ南へは来ない」「あんたの理由は?」「さあな。シルバーでの強盗の話は聞いた」「俺も聞いたよ。犯人が捕まれば極刑だな」「そうとも。(新たに店に入ってきた男に)ペイト!」「何も問題ない。順調さ」「酒は?」「もちろん。チリカウアを避けながら苦労して来たんだ」マスターズ「人を待ってるのか? 来ないぜ。ストライドに出くわしたんだ」「奴はもう保安官じゃないだろ?」「知りたいのか? 奴の奥さんが強盗に殺された。仕返しだ」「強盗の一味が追っ手を先に見つけたら逃げられる可能性が高い。俺だったら情報にそれなりの額を出す」「金はいつ?」「馬車が着けば」。
 ストライド、グリーア夫婦と別れる。アニー「着替えのシャツを洗濯しといたわ。また会えるわね」「グリーア夫人、心配してくれてありがとう」「奥さまを愛してたのね」「いい妻だった」「きっとそうね」。アニー、ストライドにキスしようとするが、ストライドは顔をそらす。
 岩山でストライドを待ち伏せする2人。敵の一発で足に傷を負うストライド。挟み撃ちにされるが、2人とも仕留める。しかし馬のハミを取ろうとして、馬に引きずられ、岩に頭をぶつける。

(また明日へ続きます……)