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ジャン・ロリターノ監督『ココ・シャネル 時代と闘った女』

2021-11-10 06:18:00 | ノンジャンル
 先日、「あつぎのえいがかんkiki」でジョン・ロリターノ監督・脚本の2019年作品『ココ・シャネル 時代と闘った女』を観ました。
 プログラムの「作品内容」を一部修正して転載させていただくと、
「パリ、カンボン通りに帽子店を開業してから110年余りの歴史を刻むファッション界最強のブランドCHANEL。創業者であるココ・シャネルの1883年の誕生から1971年の死まで、87年間の壮絶で稀有な人生を60分足らずに圧縮した最新ドキュメンタリー。
 その人生は19世紀末から2つの世界大戦をはさみ、世界が様変わりした20世紀の激動そのものを体現している。
 アンドレ・マルローは、20世紀のフランスで歴史に残る人物の名前は3つ、ピカソ、ドゴール、シャネルと述べたが、まさに彼女は世紀の主人公の一人であった。
 フランスの南西部オーヴェルニュの救済院で生まれた貧しい娘が、空前のモード帝国を興し、世界一富裕な女性とまで言われる存在になり、その文化的・社会的革命は、圧倒的な影響を今に及ぼしている。
 コルセットに代表される19世紀的な因習を捨て去り、帽子の羽飾りを抜き、ショートヘアで日焼けした肌の、自らの力で自由に羽ばたこうとする女性のスタイルを先導し応援した。
 ジャージ素材、マリンルック、ツイード、リトルブラックドレス、コスチュームジュエリー、それらは美と富の相関関係を断ち切り、美と実用を結びつけた。「狂乱の時代」1920年代の寵児であり、第2次世界大戦前までに従業員4,000人を抱える事業主となっていた。
 ロシア革命を逃れてきたディアギレフを支援し、ストラヴィンスキー、ラヴェル、ピカソ、コクトーら20世紀芸術の牽引者たちのいわばインキュベーター的な役割も果たしている。また、ウィンザー公(エドワード8世)、チャーチル、欧州一の金持ちウェストミンスター公、そして生涯で最も愛した男性といわれるアーサー・カベルといった英国の王侯貴族や上流階級と恋愛でも仕事でも対等に渡り合った。
 ところが1939年パリにナチスが迫ってくると、突如として従業員を解雇しメゾンを閉じる。しかしナチスによる占領が落ち着くとパリに戻り、ナチスが接収していた最高級ホテル、リッツでの生活を再開する。ところが1944年連合軍によりパリが解放されると、シャネルは大急ぎでパリを脱出。スイスに亡命する。それから1954年の劇的な復活までの10年余りローザンヌで沈黙を貫いた。」
 上記では省かれていますが、シャネルは救済院を抜け出した後、パリでパトロンを捜し、彼と寝ることで帽子屋の資金提供を受けたころなどから、かなりしたたかで強い女性であったことが推察されます。映画に関しては、よくできたドキュメンタリーだと思いました。