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エリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』その2

2012-04-06 18:09:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 『窓辺のエックハート』では、エックハート警部の回想が語られます。ある夜、以前多くの殺人を犯し、現在は眉間から常に血が滴るようになってしまった自分の恋人が、机のガラスで背中を貫かれ死んだと女が訴え出て、警部は泊まるところがないという彼女を警察に泊まらせます。男の死体は屋外で発見されますが、ガラスが貫いていたのは股間でした。また女性も屋外で凍死体で発見されます。数年後、警部は胸をガラスで貫かれた風化した男の死体を新たに発見するのでした。
 『一本脚の男たち』は、炭鉱のエレベーターが故障して転落した時、頭上のベルトに捕まり一本の足だけでエレベーターに立つことによって、一本の足を犠牲にして命は助かった男たちの話。
 『海を渡ったノックス』は、スコットランドの宗教改革者ノックスが新大陸に上陸し、残虐な方法でキリスト教を広めていく話。
 『エドワードとジョージナ』は二重人格で妹の人格をも持っていた男の話。
 『ジョー船長』は、一晩寝ただけで40年の歳月を過ごしてしまった男の話。
 『刈り跡』では、幅100m、深さ30mの土地が物凄い速さで奪い去られて行き、24時間で地球を一周して元の位置に戻ると、次第に元あった土地や建物は復活していきますが、そこに住んでいた人は消滅したままだったという話。
 『祭り』は、村人が集まる体育館で、1夜目は公開出産がされ、2夜目は数知れない虫の大群が数知れない鳥に食べられ、3夜目はわたしがロシアン・ルーレットで妻を殺してしまい村人から冷たい目で見られる話。
 『老人に安住の地はない』では、世界大戦でドイツ兵を殺し、銃剣を書斎の引き出しに入れる夢を見た老人
が目覚めると、銃剣は引き出しの中からなくなっているのですが、ある若者がその老人が抽き出しに銃剣を入れた夢を見たと言い、老人は誰からも自分は許されていないと分かるという話。
 『庭園列車 第一部:イレネウス・フラッド』は、18才まで水槽の中で育てられた後、ニューカレドニア西の島で原住民の男性が麻薬中毒になりながら1年に一ケ所ずつ体の一部を切断されていくのを見、大勢の女性によって童貞を奪われたフラッドの話。
 『庭園列車 第二部:機械』では、列車に自然を積み込み世界中を回ることにしたフラッドは、自分で列車の中を見て回ります。1号車は北方の森で、そこで出会った女性は熊に変身し、2号車は大河で、女性はヒキガエルに変身し、3号車は高山で、女性は狼に変身し、4号車は大海原で、女性は幽霊に変身し、5号車は砂漠で、女性は骸骨に変身し、6号車はジャングルで、女性は2本の牙を持つものに変身し、7号車で休息を取ります。人々はフラッドの消息を訪ねて1号車から探しに出ますが、探しに行った者はほとんど帰ることなく、帰った者も気がふれているのでした。(またまた明日へ続きます‥‥)

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