高度成長携帯時代

そろそろ携帯電話を換えたいと思い出した
　
今の携帯は使い始めて３年ほど
以前なら、毎年新機種の発表にあわせて
機種変をしてきたが、最近は欲しい携帯がない！と
言うのが、大きな理由だ
　
思えば、最初の携帯からの遍歴を見れば、
液晶表示がカタカナから漢字になり、
メールができ、折り畳みが主流になり、
カラー液晶、カメラ、写メ、デコメ、おサイフと、
次々に昨日が追加されていった
　
言うならば、戦後の高度経済成長の日本の縮図が
そこにあったわけだ
　
幸い、僕達が生まれた時には、すでにテレビがあり、
車があり、冷蔵庫、洗濯機もあった
　
車もあった
親父なんぞは、将来、車に乗ることは無いと思うが、
一応取っておこう！って免許を取ったエピソードを
披露してくれたが、
すべてに新しいモノがぞくぞくと出てくる時代ならではの
エピソードだと思ったものだ
　
生まれた時に、すべてのモノが揃ってはいたけど、
それも、今の時代と比べれば、
携帯は勿論、ＣＤも初めて見たときはびっくりしたし、
レーザーディスクなんて、今の子どもは知らないものでも
当時はナウいものだった
　
ゲームでも、生まれて始めてテレビに繋げて
興じたのは、ブロック崩しだった
あんな簡単なゲームだったが、家族中で熱中した
　
それはまるで街頭テレビか、
ご近所にテレビを見に集まる、三丁目の夕陽のような
光景だろうか
　
何も無かった所から、便利なモノが出現する楽しさが
親父の年代にはあったと想像するが、
すべてが豊かな時代に生まれた僕達の年代にとっては
それは、携帯の進化だったわけだ
　
大きさにある程度の制限がある以上、
これ以上の機能は望めないし、また、望まない
ある程度、携帯電話の定義は今のモノで
完成形だろう
　
それなら、何で選ぶか？
　
デザイン、これしかない
　
機能はもういい
次は欲しくなるデザイン
デザインに特化した携帯が出現しても
そろそろ、いいと思う
　
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