常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

雨の一日

2023年08月13日 | 日記
昨日、一日雨が降った。梅雨が明けて20日、こんな雨は初めてのことだ。農業や果実、野菜作りにとっては願ってもない雨であった。台風が二つ、発生した。6号は奄美、沖縄に停滞したあと、やっとのことで九州をかすめて大陸の方で温帯低気圧になった。7号は近畿辺りに上陸して、日本海に抜けていく。この間、多大な被害をもたらした。台風に遭われた地方の方々へは、お見舞いを申し上げる。台風は通過したあと、大気を一変させる。あれほどの猛暑が続いたが、昨日の気温は最高で25℃前後、今朝は青空が戻り、気温も34℃が予想されているが、小川のせせらぎが秋を感じさせる。

空山新雨の後
天気晩来秋なり 王維

唐の詩人、王維は宮廷で地位の高い官僚であったが、山荘暮らしを好み、自然の移り変わりを詩に詠んだ。
昨日の雨のなか、トンボが雨を避けて、洗濯竿にしがみつくうようにとまっていた。蝉の声も心なし小さい。柿の青い実が生り、ブドウが熟れてきた。ヒヨドリがブドウを求めて飛んでいる。
南からの暖かい空気と大陸から張り出す高気圧も熱せられて、二重に日本に暑気をもたらす。そんな気圧配置を変えるのが、南の海上で発生する台風だ。海をかき混ぜて、上昇した海水温を冷やし、北の冷たい空気を引き寄せる。近年、台風の大型化が進み、被害も莫大になっているが、この季節を経ないことには秋はやってこない。
コメント
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