常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

庄内メロン

2023年08月03日 | 日記
ひ孫の誕生日が過ぎた。送られてくる動画を見ると、歩き方も上達している。おもちゃに目をやって、意識しない歩きができる。5,6歩進むと、コテンと転ぶ。気にする風もなく立ち上がってまた歩き出す。乳歯も生えそろってきて、齧ることも可能なようだ。旬の庄内メロンを送った。誕生日のお祝いに送った絵本「くだものさん」には、メロンが載っているか。気になるところだ。「もう、一口ぐらい食べられる?」と聞くと、「この前もらったスイカ食べたからあげてみようか」という返事。甘いものが大好きらしい。

庄内メロンの特徴は砂丘で育てられていることだ。海風で絶間なく吹きつける砂は、ほとんど農業のできない不毛の地である。こんな場所には必ず偉人が現れる。海辺に松を植林し、砂防の松林をつくる。ここを、おいしいメロンの産地に変えたのは、この松林であったと言っていい。酒田の本間家三代目の当主、光丘は先人に学び、町民に呼びかけた。「砂袋1俵を持ってくればお金を払う」。集まった砂の俵を積み上げて、18mもの高さの丘をつくり、そこへクロマツを植林した。最初は、丘が崩れていくらも松は生存できなかったが、3年、5年と続けていくうちに砂の丘は安定し、みごとな砂防林ができた。

メロンの理想の生育環境は、多日照、低湿度、昼夜の温度差の大きいこと。地下水と砂丘を利用した庄内メロンはこの条件の備えている。甘く、高品質の庄内メロンが、高い評価を受けている理由だ。夕べ、孫から「メロン届いたよーありがとう」のラインが入って。一家団欒して、メロンを楽しむ姿が目にうかぶ。やがて、はしゃいだひ孫の動画送られてくる。
コメント (1)
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