待ちかねた春の晴天。昼の気温12℃、風もない。青空に誘われて悠創の丘に出かける。目指すのは、丘の隅っこにフクジュソウの開花を確認するためだ。昨日まで強風が吹いていたが、気温も上がったので、予想に反して多くの花に出会えた。家を出てすぐお隣にお宅に庭の隅で、クリスマスローズが大きく花を広げている。そのお隣にロウバイのような黄色い花。検索して見ると、ソケイがあるがやや違っている。この花は秋にも咲いていたのでロウバイではないだろう。残念だが花の名を特定することはできない。アシビが咲いて、空き地にオオイヌノフグリを見つけてうれしかった。どの花も暖かい陽ざしを待っていたらしく、目いっぱいに花を開いて笑っている。
目的にしていたフクジュソウは木立の陰に、遠くからでも確認できた。それも仲間を増やして、かなり広い面積の斜面を占めている。この花を見ると、やっと春が来たという気がする。俳句の季語では冬、正月の花になっているが、鉢植えにして室内で正月に見る花のため元日草とも呼ばれる。だが、野生のものは雪解けを待って咲く野で、雪割草の異名もある。
福寿草家族のごとくかたまれり 福田蓼汀
今年初めて悠創の丘に来た。往復9㌔ほどだが、足が弱っている。下りをゆっくりと歩いてきたが、かなりの疲労感だ。この冬、長い歩きをしていないためであろうか。この先、山歩きなどできるだろうか、不安になる。