今月の満月が過ぎて三日目。朝の6時ころ、西の空に少し欠けた始めた月を見た。スマホやデジカメで月を撮影するのは難しい。まわりの暗さと比べ、月の光が強すぎてしっかりと映像がおさまらないのだ。先日、スマホに月を写せるカメラアプリを入れた。これを試すと、月のイメージが表現できる画像ができた。本来、月は秋の夜に相応しいが、冬も、早春も月は同じような軌道で登り、山の端に沈んでいく。満月の日の月の出は17時56分、入りは5時32分。昨夜の月の出は19時54分、入りは6時37分。満月から出は2時間遅く、入りは1時間遅くなっている。
日本人は古来、月の出を待って月見を楽しんだ。満月の日から2時間も遅くなると、立待月、更待月、と呼び方を変え、待つ時間をつぶしながら待っていた。十六夜というのも、名月の月の月を待つ人の心を表した粋な呼び名である。因みにアメリカの農事暦では、三月の月をワームムーンと呼ぶ。これは冬の休眠から目覚めた月を意味する。いよいよ、春に備えて農作業が始まる。日本の啓蟄に当たる呼び名とも言えそうだ。