常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春の川

2021年03月07日 | 日記
ここ二、三日、川のほとりを散策している。雨も降らないのに、川の流れが速い。これは、上流の方で雪解けが進んでいる証拠だ。流れの中に魚か小動物でもいるのか、鳶がゆっくりと川面を目指して降りてきた。ふと見ると、堤防の陽だまりで、川面を眺めながら、景色に融け込んだように静かに座っている老人の姿がみえた。三々五々、連れ立って散策している人たちと行き交う。春の午後である。ここには、コロナを心配するような人もなく、ゆったりと時が流れる。空はどこまでも青い。遠く蔵王の峰には、白い雪が新たに降ったように見える。

春の水わが歩みよりやゝ早し 谷野予志

妻の手術した足の回復も進んできた。歩くことに自信がついてきたようだ。少しづつ日常が取り戻せている。妻だけを家に残して外出するのも心配がなくなっている。手につかなかった読書も軽い内容のものであればできる。宮部みゆきの『火車』。夜の眠りに入る前や、早朝の目覚めに、この本を読みながら夜が白み始めるのを待つ。散歩の途中古書店で掘り出し物を探すのが日課になった。古書店を訪れる人もまばらだが絶えることがない。不要になった本の買い取りにも熱心な店だ。

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2 コメント

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Unknown (呑兵衛あな)
2021-03-07 20:01:19
私、春の小川に、ネコヤナギの半分ツララの滴るような穂先が付かず離れずしている景色が好きです。
生れ故郷の秋田県鹿角での焼き付け印象なのでしょうね。
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いい風景 (miki701_1941)
2021-03-08 10:05:24
北海道にいた頃は
春の景物はネコヤナギでしたね。
その頃の景色が今も忘れられません
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