昨日、山の花をたずねて鶴岡の海岸にあある荒倉山に行ったきた。これ以上の天気ないといっていいくらいの快晴、少し汗ばむほどの日和のなかだ。里は桜が満開、菜の花、水仙などがそこかしこに咲いてまるで花盛りだ。油戸の集落から少し歩くと、山道に入る。山道脇にすぐに目につくのはスミレ。高度を上げると、白いキクザキイチゲ、そしてカタクリが見えてくる。桜やカタクリの花の蜜をもとめてやってくるのはギフチョウ。この季節にしかシャッターチャンスのないスプリングエファラメルたちだ。山中の木々が芽吹き始めるころ、葉が小さい林床には陽ざしがたっぷり届く。その光をうけて素早く花茎を伸ばすのは、カタクリ、ニリンソウ、フクジュソウ、ショウジョウバカマたち。その短い花をもとめてくチョウチョウをスプリングエファラメルという。春の妖精、はかない命という意味合いである。
写真の写りは、これほどの晴天では、色がよくでない。薄曇りの方がいいのだが、ギフチョウは晴れた日に活動を活発にする。この日、カタクリが大きく開いてそれをもとめたギフチョウが出ていた。こんなチャンスは、春先のこの時期だけだ。山中は週末とあって近隣の登山者が多い。頂上には弁当を開くグループで賑わった。月山と鳥海山の雪景色が空に浮かび、目を転ずると青く光る日本海が広がっている。
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