昨日から真夏日、今日も30℃オーバーになるらしい。いつもなら梅雨に入って雨が、植物の成長を促す。今年は、雨がなく空気は乾燥している。それでも植物たちは驚くほど成長が早い。空き地の雑草は、わが世の春だ。畑を作っていたころ、畑の除草に忙殺された。畑を止めたのも、雑草の繁茂力に負けたからだ。年齢とともに、炎天下での地味な作業に耐えられない。せめて、ベランダにハーブを植えて、朝夕、鉢の植物たちとの対話で閑を埋めている。朝、珍しくベランダの手すりにスズメがやってきた。外へ出てみると、植え込みに数羽のスズメが飛び回っている。そういえば、この季節コスズメの巣立ちの時期だ。巣立ったコスズメヲに、餌の採りかたを教える時期なのだ。
以前に住んでいた家の庭でも、庭木にコスズメがやってきた。普段、寝そべっている猫が、野生にかえり、身体を小さくして、コスズメを狙って跳躍した。そうして、猫が獲物を獲って、家のなかに運んできた。コスズメは可哀そうだが、猫のドヤ顔をみて思わず笑ってしまった。ネズミも獲って、死骸を家で転がして遊ぶのが習性であった。それにしても、この季節は、生きとし生けるもの生命力が一番活発な時のような気がする。ベランダに植えたトマトの一番咲きに、小さな実がつき、日一にちと成長している。
子雀の眺められをり芝の上 水原秋桜子
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます