降り続く雪は4日目に入った。近所の公園にも、雪が深くては入れなくなった。ここへ越して来たのは昭和55年。その年のクリスマスイブが豪雪に見舞われた。昼近くに降り出した雪が、ずんずん積って、午後には自動車が走れなくなり、早めに帰宅したが、20分ほどで家に着くバスが2時間もかかった。雪のなかで動かなくなった車を乗り捨てる人が続出して交通はマヒした。その一日の降雪量は、山形市内で1mを越えた。それに比べれば、まだ交通がマヒするほどの積雪ではない。市内の積雪は今日の11時現在で40㎝だ。
- 1. 青森県 酸ケ湯243cm
- 2. 福島県 桧枝岐150cm
- 3. 福島県 只見146cm
- 4. 群馬県 藤原145cm
- 5. 山形県 肘折133cm
現在の降雪量のランキングである。5位までに北海道の豪雪地が姿を消し、福島の会津や群馬の山沿いにまとまった雪が降ったことを示している。酸ヶ湯は不動の首位だ。どんな気圧配置になっても、ここは逃さずに降るらしい。冬、日本海に面した地方は、海を上を渡る風が湿気を含み、列島に聳える山までに雪を降らせる。居座る寒気は尋常ではない。中国のウィグル地方で-46℃を記録、羊の群れを率いていた牧童が4人寒気に気を失い、羊も行方不明という。その後、この4人は救出、羊も無事に保護された。
雪は止まないが、気温は上がってきたようだ。外に出てもそれほどの寒気は感じない。歩く人は珍しいのか、歩いていると不思議そうに、「散歩ですか?」と聞かれる。雪のなかの歩きは、足の力を要するし、凍結などがあると転倒の危険もある。まだ誰も歩いていない裏道を歩くのが好きだ。同じ距離でも、スマホの歩数計は2割ほどアップしている。雪が降ってもウォーキングを続けることに意義がある。
「読み、歩き、書いた」
『日本百名山』を書いた深田久弥の墓は、石川県大聖町の本光寺にあるその側面に彫られた3句だ。生涯読み続けたスタンダールの「ミラノ人、生き、書き、愛した」に因んだものだ。深田久弥は登山を愛したが、山に限らず、どこでも歩く人であった。郷里から見える白山を眺めながら歩くのを好んだ。
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