悠創の丘の枯れた芝生の上に、落ち葉が初冬を告げている。まわりの木々にはもう葉はない。竹の葉が、かろうじて緑を残している。山道には枯れ葉が積もって、歩くとかろやかな音が、歩きを楽しくさせてくれる。フランスの詩人グールモンの詩が懐かしい。
シモオン、木の葉の散った森へ行かう。
落葉は苔と石と小径を被うてゐる。
シモオン、お前は好きか、落葉ふむ足音を?
落葉の色はやさしく、姿はさびしい、
落葉は果敢なく捨てられて、土のうえにゐる。
シモオン、お前は好きか、落葉ふむ足音を?(堀口大學訳)
落葉は年老いた人々のシンボルとして森にある。足音を聞きながら、そこを歩く人も、何時か落葉となって、若い人の成長への肥やしになるであろう。
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