常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

一念峰

2020年11月14日 | 登山

高畠町の一念峰(470m)に登ってきた。慈覚大師による開山と伝えれれている。山寺を開いた円仁は貞観2年(860年)に一年間この峰に籠って修行して山寺へ帰ったため、一年(念)峰の名の由来となっている。この山のある集落は海上の名があり、かっての海底火山にできた凝灰岩が隆起してこの山ができたといわれている。集落から林道を越え、山への登山道にさしかかると、頂上付近と思われる辺りに、積み木を積んだような頂が見えてくる。YouTubeにこの山をドローン撮影した動画共有させていただいたので、この山道がどんな奇岩が重なっているか見て欲しい。
一念峰(ドローン山岳4K空撮)
動画を見ると、危険な山という感じを受けるかも知れない。だが、山の規模は小さい。車を置いたところから、奇岩のピークまでほぼ1時間で着く。そこから、岩の下につけられて登山道を、狭い屋根裏のようなところを潜り、梯子やクサリに助けれて登っていく。その難所も30分ぐらいで地獄岩の天辺に着く。そこは狭く平たい岩になっているので、下は落下しないかという不安も抱く。岩登りという技術が少しだけ要求される。
この山には数十年も前に来たが、岩にしがみついて登ったような記憶があるのみで、岩に着くまでの道の記憶はすでに失せてしまっている。その後この山が山形百名山に選ばれたり、ドローン撮影の映像がYouTubeにアップされたためであろうか県外からこの山に来る人も多いようだ。山中であった人から聞いても、関東からコロナ禍をはるばる訪れた人もいた。

山全体が起伏した岩からなっているが、その狭い隙間や窪みにあるわずかの土地に松の古木が根を下している。ここには、松くい虫の被害もなく、松の生命力の強さに驚かされる。ほんのわずかの水分で、松は数十年、数百年という年月の生き続ける。斜面の雑木に紅葉した葉がわずかに残り、強めの風がその葉を吹き散らしている。松の緑を残し、木々は葉を落として冬の眠りにつくまであと数日の時間しかない。

この岩の上に立てば、360度の景観。冠雪した飯豊山、吾妻の峰々、すこし西には雄大な朝日連峰。近くの名も知らない山々が迫ってくる。冷たい風が吹いてはいるが、これほどのたっぷりと太陽の光を浴びるの今年最後となるであろう。因みに一念峰は山形百名山の百番目、グレイドは難易度c、体力度1となっている。岩ばでやや難しいところがあるものの、高齢者の体力でも十分な山である。本日の参加者9名、内男性5名。地獄岩登頂者4名。

帰路、高畠の「ひらま」でラーメンを食べる。昼食の時間であったためか、店外に10名ほどの客が順番待ちの行列を作っている。カウンターとテーブル席での供応だが、席を間隔をあけるため入店できる人は10名内外といったところか。米沢ラーメンの特徴である縮れ麺、さっぱり系。昔ながらの味が気に入った。
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