秋になって紅い実はよく見かけるが、この紫の実は妙に気になる。これほど房状になる実も珍しいし、色が奥ゆかしい。名が源氏物語の作者を連想するからであろうか。この実が秋の初めから、晩秋にかけて次第に色を深めていく。実が生る前は、どれがムラサキシキブの木か花か、まったく識別することはできない。実が生り出して、こんなところに、と思うことがしばしばだ。
うち綴り紫式部こぼれける 後藤夜半
台風14号の影響で明日は雨。予定していた栗駒山への山行も中止となる。ぼつぼつ一年の活動の締めくくりの時期である。2月から始めたヘルスケアも、トータルの歩数が280万歩を越えた。メダル獲得まで、もう20日程度かかる。借りていた野菜畑も雪の来る前に整理して返す準備。同時に始まるのが、自分にとっての新しい生活様式。趣味の生活でもいままで気がつかなかった歓びを見つけられるような質を求める。身近で気づかなかった新しい分野の楽しみ。残された時間をいかに心地よいものにするか。これからその探求が始まる。
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