朱塗りの社の八坂神社に到着したミモロ。夏の風物、祇園祭は、ここの祭礼。厄払いや商売繁盛にご利益があるといわれ、さっそくミモロもお参りを。今度は何をお願いするの?
「他の神社と違って、町中にあるから、華やかな雰囲気がする」とミモロ。祇園という場所柄、芸子さんや舞妓さんも、時折、訪れるからでしょうか。夜は、いっそう艶やかな雰囲気です。
旅のポイント:拝観時間が限られるお寺や神社が多い中、八坂神社は、夜でも行ける貴重な場所。町中にあり、夜は照明が多いので、夜でも怖くありません。夜のロマンチックなデートスポットや、祇園で飲んだ後の酔い覚ましのお散歩場所としてもおすすめ。
八坂神社を抜けて、円山公園へ。公園の周りには、料理屋さんがいろいろ。
「さすが、今は、食べられないけど・・・」。外に出されたお品書きを見て、残念そうなミモロです。
旅のポイント:松花堂弁当など、昼食にぴったりの献立を用意した店が多く、京都らしい雰囲気を楽しみたいときに。ただし桜の時期は、かなり混み合うことを覚悟しましょう。
春は、桜の名所として賑わう円山公園は、明治19年(1868)にできた京都市最初の公園です。園内の池の近くの枝垂桜は、特に有名。花の時期は、ライトアップされて、
闇に浮かぶ妖艶な姿を見せてくれます。
「今年もきっとキレイでしょうね」花のない枝を見上げて、ミモロは春に思いを馳せます。
旅のポイント:円山公園で観光客が多いのは、実は枝垂桜の付近だけ。公園は、約9万坪もあり、京都の造園家、小川治兵衛氏が手掛けた池泉回遊式庭園になっています。公園の奥の方は、散策の穴場です。
公園の右側に見える大きな洋館は、喫茶が楽しめる「長楽館」。「お茶しましょう」と、さっさと歩き出すミモロ。
入口では、きちんとスタッフが迎えてくれました。「お茶いただけますか?」ミモロの言葉づかいも、いつもより気取っています。
ここは、元は明治のタバコ王、村井吉兵衛氏の別荘で、迎賓館として使われた建物。「わーすごくゴージャス。お姫様になったみたい!」内部は、ルネッサンス様式のクラシックな装飾が施された豪華な造りです。
ミモロは2階の部屋へと階段を上がります。そこでミルクがいっぱいのコーヒーを注文。外の寒さで、冷えた体も温まります。「クッキー付きなんだ。ケーキも食べようかなぁ」。オリジナルのチーズケーキも美味しいと評判です。
「なんだか、とっても寛ぐわ」。テラスに望み、ちょっとレディーぽく振舞うミモロです。
旅のポイント:京都は、同志社大学や三条通などをはじめ各所に、クラシックな洋館がいろいろ残っています。レトロな雰囲気が好きな人には、洋館めぐりもおすすめです。
さぁ、そろそろ次の場所に移動しましょう。