広い京都御苑を歩いたミモロは、烏丸通からタクシーに乗り、次は、今出川通を西に進みます。
「ここで止めてください」と運転手さんにお願いしたのは、今出川通を一本南に下がった西陣の一角。西陣織で有名な着物や帯の職人さんの町です。今も、町家が軒を連ねる京都らしい町並みが残っています。
旅のポイント:MKタクシーには、着物割引のサービスがあり、和服を着て乗ると料金を10%割り引いてくれます。もし、着物姿なら、ぜひMKタクシーを見つけたいもの。また着物姿の人のために、寺社や美術館、博物館などの優待が受けられる「京都きものパスポート」が発行されています。ぜひ、着物で京都を楽しみましょう。京おんな気分が満喫できますよ。着物のレンタルもあります。
ミモロが訪れたのは、作家ものの器が揃う「ぎゃらりぃ澤」。
オーナーの澤さんに迎えられ、ミモロは、暖簾をくぐり、苔玉が飾られた路地から、お店の中に入ります。「なんて京都らしい建物!」と、ミモロは店を見回して一言。
店の建物は、築80年以上たっている大きな町家。京都ならではの、深い奥行きと坪庭など、風情あふれる造りです。上がった座敷の各所に、京都の器作家さんをはじめ、澤さんが選んだ、趣味の良いさまざまな器が並んでいます。
「この器いいなぁ、あ、これもいい感じ・・・」。広い座敷をあちこち見て回るミモロです。
「ここでは、お茶やコーヒーも飲めるんだ・・・」。ミモロは、コタツに入って、手作りのデザートとお茶をいただくことに。
旅のポイント:「ぎゃらりぃ澤」は、不定休なので、訪れる場合は、事前に電話で確認を。075-465-1087 ホームページあり。
しばらく、コタツでのんびり過ごしたミモロは、澤さんの案内で、上七軒にお昼を食べに出掛けます。
上七軒は、北の天満宮の門前茶屋として栄えた花街。祇園甲部、祇園東、宮川町、先斗町を含む京都に5つある花街のひとつです。唯一、市内の西に位置し、繁華街に隣接する他の街よりも、しっとりとした趣が漂っています。室町や西陣の旦那衆が贔屓にし、太秦の映画村に滞在する俳優さんたちも通ったそう。
「あ、舞妓さん!」ミモロが思わず駆け寄ると、「きゃーかわいらしい、クマちゃんどすなぁ」と、お稽古姿の舞妓さんに囲まれました。「あのーネコなんですけど・・・。いっしょに写真とってもいいですか」とミモロ。「ネコちゃんどしたか。かんにんどすぇ。へぇおおきに」
記念に写真を一枚パチリ。「舞妓さんってかわいいなぁ」。ミモロの旅の思い出のスナップになりました。
旅のポイント:京都では、夕暮れ時、花街を歩いていると、舞妓さんや芸子さんに
出会うことがあります。写真を撮りたいと思ったら、まず、撮影していいか、聞きましょう。突然、シャッターを切るのは、失礼です。また、無断で着物に触ったりするのは、厳禁!
さぁ、急がないと、目指すお店が閉まってしまいますよ。もう随分、お昼時を過ぎてしまいました。