昨夜、ぐっすり眠ったミモロは、さっそく町に出掛けます。まず、ホテル近くの蹴上駅から、地下鉄東西線に乗って、京都市役所前駅へ。
町の中心部を南北に通る寺町通は、南は五条通から北は、鞍馬口通まで続く長い通りです。ミモロが、長い寺町通のなかでも、特に気に入っているのが、修学旅行生が多いアーケードを過ぎた御池通から今出川通までの間です。「ここには、大人が好きそうなものが揃っているの」。京都に来たら、ミモロが必ず立ち寄る場所です。
この通りでミモロが楽しみにしているのが、和洋両方の骨董のお店や画廊、紙や筆、茶道具などの老舗やケーキやコーヒーの美味しい喫茶店、古い着物や器を扱う店など。好きなものが、通りの両側に揃っています。
「若い子にはこの通りの良さはわからないかも・・・」と自慢げに鼻をならすミモロ。一体、ミモロはいくつなの?
旅のポイント:通りから見ただけでは、わからないが、店内に入ると、興味引かれるものに多数出会うのが、ここにある店の特徴。ゆっくり時間の余裕をもって、出掛けましょう。
江戸時代創業の錫製品を扱う「清課堂」(せいかどう)。端正な酒器や茶器をはじめ、お香立てやアクセサリーなど、長く大切に使ってゆきたいものが揃っています。「この盃で日本酒を飲んだら、美味しいだろうな!」とミモロ。日本酒の味がわかるの?
木版画や美術本、ハガキなどが種類豊富に並ぶ「芸そう堂」(うんそうどう*そうは草の旧字を使用)は、明治24年創業。「きれいなハガキがいっぱいある。お土産にしよう!」。美しい色彩のハガキから、お気に入りを探すミモロ。帰りがけには、「この子可愛い!チュ!」と、お店の外に飾られた日本画家、神坂雪佳の仔犬とキッス。(仔犬は、絵では、カタツムリを見つめています)。
レトロな建物の「村上開新堂」は、明治37年創業の京都で最も長い歴史ある洋菓子店。
ロシアンクッキーとみかんのゼリーが有名。「かなり渋い感じの洋菓子・・・」。
「京都アンティーク センター」は、西洋をはじめ、アジアや日本のアンティークショップ17店舗が入ったモール形式のお店。「ここに入ると、しばらくは出られない」。今日は、ダメ!先に進みましょう!「ウー残念・・・」
「紙司 柿本」は、弘化2年(1845)創業の紙の老舗。日本全国の紙産地などの和紙が、棚に多数並んでいます。店主のセレクトによる品々も評判。「和紙の名刺や便箋って、温かい感じがする。いろいろある和紙の小物は、お土産にピッタリね」とのこと。
見るものだらけの寺町通。ミモロの足取りは、なかなか速くなりません。さぁ。次のお店に行きましょう。
ミモロからの質問:京都で必ず立ち寄るところはどこ?教えて