今日から、ミモロの次の旅まで、少しの間、ミモロといっしょに、旅についての思いをお伝えしえゆきたいと思います。
担当:旅の達人ネコのミモロ&旅ジャーナリストの小原誉子(おはらたかこ)
*小原誉子プロフィール:集英社「メイプル」「エクラ」「バイラ」、世界文化社「家庭画報」、文化出版局「ミセス」などの女性誌をはじめ、カード誌、ラグジュアリー雑誌などを中心に旅をテーマにした取材多数。大学では、心理学を専攻。
人は、なぜ旅をするのでしょうか。
「旅に出発!」
ふと旅に出たい・・・と思う人は、かなり多いはず。テレビの番組の旅番組や雑誌の旅特集も盛況ですね。
日常から離れたい、何かに出会いたい、そんな思いが沸々と湧き上がって来る感覚を、誰もが感じたことがあるはずです。
この旅に出たいという感覚は、きっと人類が始まってから、ずっとDNAに組み込まれたものではないかと思うのです。
動物は、食べ物を求めて移動します。もちろん、人類もはじめは、そうだったかもしれませんが、人類は、それだけではないようです。例え、食べ物が、豊富にある土地にいても、未知のものを求めて、平穏な場所を去って、危険が待っているかもしれない、でも、出掛けたくなる、どうしようもない欲求。そうウズウズするような、理性では、押さえ切れない感覚が、生まれながらに誰にでも備わっているのでしょう。
大昔から、その欲求によって、人は、山を越え、海を渡り、はるばる遠くの未知の地を訪れます。そんな苦労をしなくても、と思ってしまうような旅でもです。(もちろん、そういう人たちは、とりわけ旅のDNAが活発に動いているのかもしれませんが)。
他の動物から見れば、「なんであんなに人間は、飢えてもいないのに移動するのだろう?」と不思議に思う行動です。家にいるネコや犬だって「わざわざ疲れることしなくてもいいのに・・・」そう思うはず。この一見無意味に見える行動こそが、人間らしさですね。
人は、旅をすることで、何らかの進歩を、それぞれが確実にしています。
文化も産業、技術だって、すべて人が旅を通じて、得てきたもの。旅なくして、人類の進歩はありえません。そう考えると、旅って、スゴイ行動だと思いませんか。そして、なんて素晴らしい!ことでしょう。
知らないことを知る悦び、珍しいものに出会うときめき、それを経験することで、人は、幸福感を得ることができます。生きていてよかったなぁと思います。そんな幸福旅をたくさんしたいものです。
もっと旅に出かけましょう!
何も学ばない旅はない・・・。「かわいい子には、旅をさせろ」。旅がもたらす人間の成長の効果を語る言葉です。最近、若い世代が、海外旅行に行きたがらないと聞きます。なんてもったいない。
「知りたいことは、インターネットで調べられるし、何もわざわざ外国に行かなくてもいい。日本にいれば安全だし、楽しいよ」と言いますが、体で経験することで学ぶことの大きさを、知ってほしいもの。それを知らせていない大人にも、責任はあるのでしょうが。大自然の中で感じる全身に伝わるワクワクする感動、見知らぬ人との共に過ごす楽しさ、トラブルに出会い、それを解決できたときの達成感など、旅には、パソコンの前だけでは、学べないことがたくさんあるのに・・・。とても残念でなりません。
旅には、脳活性化に大きな効果があると聞きます。死ぬまで、旅に出たい・・・そう思っています。今という瞬間が、人生で最も若いとき。行きたいと感じたら、いつかはなどと言わずに、若いうちに出かけましょう。
これを読んでくださったあなた、旅のDNAがウズウズしてきませんか?
旅に出るのは、決して贅沢なことではなく、ごく当たり前の人間の行動のひとつ。
旅のDNAがウズウズしたら、旅に出る準備ができた証拠です。
さぁ、そろそろ次の旅を具体的に思い描いてはいかがでしょう。
「また、どこかに行きたいなぁ」と思うミモロです。