円山公園を抜ければ、浄土宗の総本山 知恩院に到着。
お寺の入口には、高さ24m、幅50mの大きな三門が聳えています。これは、現存する日本最大の楼門です。
「大きいなぁ!あ、この三門は、よくテレビのサスペンスドラマで見る場所。ここで犯人が話をしたりするのよね。こんな階段が多いところまで、わざわざ来るの大変なのにね。ドラマを見ると京都って、日本で一番殺人事件が起きてるところよね。京都の警察は大変だね!」と、変なことに関心するミモロです。
「ずーと階段が続いてる。これを上るの?」お寺の本堂は、長い階段の上にあります。ミモロはちょっとしり込み。だって、階段1段の高さは、ミモロの背を越えるほど。
「昔の人は、足が丈夫だったんだね。エッコラショ!エッコラショ!」息も弾むほどの階段をのぼり、やっと本堂のある場所に到着しました。「あーしんど・・・」。ミモロの額にも汗がにじみます。
旅のポイント:三門の脇には、いくぶんなだらかな階段があるので、そちらがおすすめ。特に下りは、急なので雨の日などは、避けましょう。また、原則、盲導犬や介助犬以外の犬やネコなど生きた動物を連れての参拝はできません。あしからず・・・。
本堂にあたる御影堂は、浄土宗の開祖、法然上人の御影を祀っています。知恩院は、江戸時代に徳川家の庇護のもと、今のような大きな伽藍となりました。東京、芝の増上寺は、徳川家の菩提寺で浄土宗のお寺。知恩院は、その総本山ですから、徳川家が力を注いだのも頷けます。
旅のポイント:知恩院には、NHK大河ドラマ「江」の娘、千姫のお墓があります。また、小堀遠州作の庭園なども拝観でき、ゆっくり時間をかけて散策すると楽しさもいっそう。
参拝の前に、お線香が焚かれる場所で、煙をかぶり、お清めです。
「太いお線香…」目の前の線香にミモロはビックリ。
御影堂に上がり、本尊の阿弥陀仏をお参り。「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・」ミモロは、手を合わせ、神妙にブツブツと唱えます。
「これで救われる・・・」。お参りをしてほっとするミモロです。「あれ、軒に骨だけの傘がある・・・」不思議そうに見上げます。
旅のポイント:ミモロが座る御影堂正面の縁側の屋根の軒に名工、左甚五郎が火ぶせの魔除に置いていったとも言われる「忘れ笠」があります。知恩院には、他に「抜け雀」「大杓子」など7不思議といわれるものが、点在し、それを見て歩くもの楽しみです。
知恩院からは、平安神宮を目指し歩きます。
途中には、料理屋さんなども。静かな雰囲気の道は、散策にぴったり。大きな木が茂るお寺が見えてきました。
「バー!」青蓮院の石段に登って、驚かすミモロ。
大きなクスノキが枝を伸ばす青蓮院。静かな時間が過ごせるお寺です。
「前に夜来たことがある。お庭がライトアップされて、すごく幻想的だった。また見たいなぁ」
旅のポイント:青蓮院では、毎年、秋から初冬にかけての紅葉の時期、庭園をライトアップする夜間の特別拝観が開催されます。また春には、京都では、桜のためのライトアップが各所で行なわれ、日頃、夜には、拝観できない寺院などに入れるチャンスです。
楠の大木に見送られながら、ミモロは、平安神宮へと神宮道を急ぎます。
ミモロからの質問:京都で行ってみたいお寺や神社はどこですか?教えて!