ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

秋の特別公開。「東寺」の宝物館で公開中の「千手観音立像」などを見学

2017-10-17 | 寺社仏閣

京都駅からトコトコとミモロは、南へ進みます。目指すは、東寺。「ここって平安時代、平安京を守護するために羅生門の両脇に西寺東寺が建てられたんだよね」とミモロのアバウトな説明。そう正式名称は「教王護国寺」というその名からもわかります。

有名なのは高さ55メートルの五重塔。木造建築物として日本1の高さを誇ります。この五重塔を最初に建立したのは、空海。
でもその後、4回も火災で焼失。しかしそのたびに再建され、現在は江戸時代に作られた五代目の塔。国宝です。

「秋の特別公開」では、12月10日まで初層の内部が公開されています。「密教の世界が広がってるんだよ~」
また特別公開は、ほかに講堂も公開され、大日如来をいろいろな角度から拝むことができます。

境内に入ったミモロ…「なんかいい香りがするね~」と鼻をピクピク。

大きな金木犀が満開。境内にはその香りが風にのって運ばれています。

ミモロがまず向かったのは、空海さまが住んでいらした「御影堂」です。
 
「もう扉閉まってる~」と残念そうなミモロ。現在、「御影堂」は修復工事中。本堂には、空海の念持仏の「不動明王」が祀られていますが、秘仏で誰も拝見したことはなく、今後も誰もお目にかかることはできない仏様です。でもここでは、毎朝6時に、空海さまが住んでいらしたときと同じようにお膳をお運びし、お供えする「生身供(しょくじんく)」が行われています。「一度、参列してみたい~」と思うミモロです。

「空海さまって、高野山の奥の院にもいらっしゃるんでしょ」とミモロ。そう高野山では今も空海さまは生きていらして、お守りくださっていると言われています。そのお住まいの場所が奥の院です。
「あれ~ここに拝む場所があるよ~」と向かい側へ。
そこは「高野山奥の院」と書かれた石が立っています。ここで参拝すれば、その思いは高野山の奥の院に届くのだそう。

奥の院には、大名から一般庶民まであらゆる御魂が眠る墓所が広がっています。「ここで参拝すれば、高野山の奥の院にお詣りしたことになるんじゃないの~」とミモロは、そっと手を合わせ、弘法大師になられた空海さまを拝みます。

境内の中のいろいろなお堂を参拝して回るミモロ。
「大黒様もいらっしゃる~。でも、都七福神めぐりでは、東寺は毘沙門天さまだよね~」。その通り。
毘沙門堂にも参拝しました。

「あ、空海さま~」とお像が鎮座なさっているのは、ご祈祷の受付場所。
ここでお願いをして祈願していただきます。

さて、ミモロが到着したのは、16時近く。「公開されてる場所、どこか1か所しか見れないかも…」とそこでミモロは、今回、「宝物館」に行くことに。


「東寺観智院の歴史と美術~高僧と名宝~」展がこちらは11月25日まで公開中です。
東寺の歴代の高僧が守る続けた名宝や書が公開されています。なかでもミモロが感激したのは、平安時代の「千手観音立像」です。重要文化財で、何度もの火災をくぐり抜け、そのお姿は、建立されたときとはかなり規模が異なると言われますが、修復され、今も拝むことができるのはありがたいこと。
「昔は、手がいまよりいっぱいあったそうですよ。この仏様は特別公開の時しか拝めません。ゆっくり参拝してくださいね~」と係の方。

「この観音さま平安時代作だって…空海さまご覧になったのかな?」と、う~それはどうかな?

空海さまは、高野山で過ごされましたが、その期間は、実はとても短く、多くの時間は、ここ東寺で過ごされていたのです。

高野山にお詣りして以来、ミモロは、空海さまに心惹かれていて、「縁の場所に行ってみたい」と言い出しました。
「高雄の神護寺も行ったことあるけど、空海さまを意識してなかった~。乙訓寺も行かなくちゃ~」と。

「でも、空海さまの時代って、平安時代の初めのころだから、今はほとんど残ってないんだよね~」そう、平安京もできたばっらりという感じの時期ですから。内裏の場所も今の御所の場所より西側。空海さまが歩いていた平安京の姿を思い浮かべるのはなかなか難しいのです。

「どんなに町が変わっても、ここに空海さまいらしたんだよね~」とミモロ。
そう、きっとこの境内も歩かれていたことでしょう。

*「東寺」に関する詳しい情報はホームページから、どうぞ







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