ある日、ミモロは東本願寺のそばを歩いていたとき、ふと足を止めた京町家。
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「なんだろ?」と興味津々。さっそく暖簾をくぐり中へ。
入口には、京都らしい染めの和装小物が並んでいます。
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「ここ、和装小物のお店かな~」とミモロが棚の品々見ていると・・・。お店の奥で何やら作業をしている人の姿が目に入りました。
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「あれ?ここで作ってるのかな~」とさらに興味を募ります。
「はい、いらっしゃいませ~」と奥から作業の手を止めて出ていらしたのは、長年、友禅の図案を描く手描く職人さんの山田哲生さんと清さんのご兄弟。
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「まぁ、お上がりください」と言われ、遠慮なく畳の上へ。「あの~ここ友禅の工房なんですか?」とミモロ。
「はい、昔から京友禅の図柄を描いているんです。そもそも友禅は、分業制でそれぞれの職人が行うんですが、最近は完全な分業だけでなく、職人も直接お客様の要望を伺って作ることも増えているんです」と。
奥の作業場では、美しい図柄が丁寧に描かれています。
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「これもお客様からの注文で、七五三のお祝いの着物を、子供さんと親御さんでおそろいになさりたいと…」
「へぇ~そういう注文もできるんだ~」とミモロ。「はい、なんでもできますよ~。例えば、小紋のの柄と帯の柄を合わせたり・・・」そういうすごくおしゃれで贅沢な着物が作れるのです。
そう、ここでは飛び小紋や附下小紋をセミオーダーで作ることができます。
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好みの色や顔映りいい地色を選び、そこにたくさんの見本から好みで選んだ図柄の配置や色具合などを調整し、最後に厚さや風合いなどが異なる白生地を選び、着物に仕立ててもらいます。
に
正絹丹後ちりめんを使用し、着物に仕立ててもらうと、全部で10万8000円です。
「え~好きな色とか図柄とか選べて、自分好みの着物が作れるって、うれしいね~」とミモロ。
「あの~ネコの足型の模様の着物作れますか?」と目を輝かせて伺うと…。「はい、ネコは人気の図柄で、サンプルもいろいろありますよ~」とのこと。「でも~ミモロの足形、ちょっと小さいけど…」というと、「お好きな模様などを図柄として作成することもできるんですよ」と。
着物離れ・・・といわれる現代。実は、多くの着物愛好家がいらっしゃり、そういう方々はご自分好みの着物にお金を惜しまないとか。
ここでは、インターネットを通じ全国から注文が来るそう。その場合、山田さんは必ず着物を着られる方のお写真をいただくのだとか。「どういう方がその方の雰囲気を存じ上げることで、色選びや図柄の配置などにも気を配るようにしているんです」とのこと。
もちろん直接お店で注文するのがベスト。京都旅のスケジュールに組み込むのもすてきかも…。
注文から仕立て上がりまで、約2か月。
「クリスマスに着る着物はギリギリ間に合うかも…ハロウィンは無理だけど…」
期間限定でしか着られないものこそ、贅沢の極み。
ミモロもいつか足型の図柄の小紋を…と憧れています。
「最近、ネコ柄の小物もいろいろ作ってるんですよ~」と
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奥では息子さんが、ネコの図柄を描いていらっしゃいました。
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「ホント、いろいろある~」
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東本願寺の南側、京都駅からものんびり歩ける距離です。
*「京町家 染工房 遊」京都市下京区花屋町通新町東入る 075-344-5067 営業時間 9:30~18:00 定休日 月・火曜 第2日曜
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