「さぁ、今日は、がんばるぞ~!」と、小さな箒をもって出かけたのは「修学院離宮」です。
この日、ミモロがメンバーの「NPO法人 京都の観光と文化を考える会 都草」の美化活動が、行われたのです。
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京都の神社仏閣などを中心にボランティアで美化活動を推進している「都草」。メンバーさんの多くは、京都検定1級の持ち主で、知識も豊富。いつもいろいろ教えていただいているミモロなのです。この日の参加者は40人。
宮内庁京都事務所に職員の方に指示され、離宮内に散った松や楠などの葉を箒や熊手で集め、集積場所へ運びます。
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いつもは苔には乗らないように気を配りますが、この日は、苔の上のお掃除なので遠慮なく苔に。
「なんかまるで絨毯の上みたい~フワフワだね~」と、前日の雨で水をたっぷり含んだ苔は、1歩踏むごとに、ジワ~と水が滲みます。
この時期の美化活動は、紅葉前に秋に散った葉を集めるもの。「あ、ドングリがいっぱい~。これも集めるんだよね~」とミモロ。椎の木から落ちたドングリは、その数は何千にもおよぶもの。またそのうちの数百本が芽をだして、苔の上に5センチほど伸びています。
「それ、全部抜いてください~」と職員の方。「え?この芽とっちゃうの?」と驚くミモロ。でも、そのままにしておくと、苔の庭がいつしか椎の林になってしまうそう。小さいうちに抜かないと、地下に深く根を伸ばす椎を抜くことがむずかしくなるのだとか。「今のうち・・・小さいときに」。「え~でも結構力いるよ。抜くのに」とミモロ。そう、この作業は、手でするしかなく、都草のほかのみなさんと一斉に抜く作業を行いました。こういう技術がいらない作業は、ボランティアが活躍できるところです。
朝9時からスタートした美化活動は、途中、休憩やランチタイムなどを挟んで、終了は2時半です。
「おやつとランチ持ってきたんだ~」と、さっそく1回目のおやつタイムに、大好きなチョココルネを食べるミモロ。
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「なんか変な時間に休憩するんだ~」と、1時間やったり、2時間やったり、パラパラと作業時間がわかれています。実は、このスケジュールは、一般参観者の邪魔にならないように、つまりせっかくの美しい景色に、ボランティアの作業姿があっては雰囲気を損ないかねないという配慮から。「目立っちゃいけないんだって~」と。参観者が通る時間をさけて美化作業は行われるのです。
さて、午後2時に美化活動は無事終了。たくさんの落ち葉が集められ、苔の上がキレイになりました。それから「都草」の参加者は、特別に離宮内を案内していただくことに。
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みんなで案内してくださる職員さんの後に従い進みます。
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「あ、紅葉してる木もある~」
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後水尾上皇が明暦2年(1656)から造営を始められた山荘の「修学院離宮」。東山連峰の山腹から裾のにかけて広がるスケールの大きな山荘なのです。敷地内には、水田や畑もあり、近郊の農家の方が今も作業をなさっています。
「今、収穫の時期なんだ~」田んぼには、刈られた稲が、日本の田園風景を作っていて、外国人観光客を喜ばせているそう。
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ミモロたちは、離宮内を約1時間半かけて散策しました。
「美化活動、一生懸命やったから、ちょっと足疲れちゃった~ヨイショ」
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山荘だけに上ったり下りたりの参観コースです。
3つの離宮に分かれ、それぞれに趣ある建物が立っていて、それを見学して回ります。
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ミモロが好きなのは「中離宮」。ここは、後水尾上皇の皇女光子(てるこ)内親王のために営まれた山荘。後水尾上皇の皇后東福門院の御所を移築した客殿があります。そこの板戸には、祇園祭の鉾と大きな鯉を描いた杉戸があるのです。
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「鯉の網は、円山応挙が後から描いたんだって~。この鯉、元気よすぎて毎晩逃げて池で泳ぐからなんだよ」とミモロ。
「こんな広いところに住んで寂しくなかったかな~」といつもここに来るたびに、ひっそり暮らした皇女さまを思うミモロです。
ミモロたちはさらに先へと進みます。
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「上離宮」の「隣曇亭」は、池を見渡すベストポジション。
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「ここからの紅葉の時期の景色って、ホント素晴らしいんだ~」と以前、紅葉の時期に訪れた、その感動を思い出すミモロ。
また、色づくには時間がかかりそう、おそらく11月中旬以降かと…
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「ミモロちゃん、バッタ~」「あ、ホント~」
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参観者の数が限られるだけに、静かなときが過ごせる離宮。
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さて、「修学院離宮」「桂離宮」「仙洞御所」など、以前よりぐっと参観申し込みが楽になりました。
この日も、当日申し込みが可能。
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「一度は、ぜひ訪れてみて~。きっと感激するから~」
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紅葉の時期は、当日受付も早めに並ぶことをおすすめします。
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「修学院離宮」の美化活動という貴重な体験をしたミモロでした。
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