8月16日の夜は、京都は「五山の送り火」が山々に灯され、厳かな雰囲気に包まれます。

そこは、「妙・法」の送り火が行われる松ヶ崎エリア。昼間にすでに準備された火床に火が灯されました。


夜9時近く、「五山の送り火」が無事に納められた時間。ミモロとお友達は、松ヶ崎の日蓮宗のお寺「涌泉寺」に向かいました。


15日、16日の夜、ここでは盆踊りのルーツともいわれる「題目踊」と「さし踊り」が、檀家の方々で行われるのです。
本堂の縁には、大きな太鼓がいくつも準備され、それを境内の中央に設置します。


ここ「涌泉寺」のある松ヶ崎エリアは、鎌倉時代に東国から日蓮宗が京都に伝えられ、いちはやく全村をあげて改宗。今も皆法華という信仰形態を伝承しているのです。
日蓮宗を学び広める寺であり、多くの学僧が学んだといわれます。
そこに伝われるのが、盆踊りルーツともいわれる「題目踊り」と「さし踊り」なのです。

大きな太鼓を独特なバチさばきで叩き、腰を下げたり・・・。その傍らで「一代諸経」という法華経の教えが、この集落に伝わった由縁やそのありがたさを読んだ歌詞を独特の節回しで歌います。それに合わせて太鼓のまわりの人たちが輪になって進みます。
続いて「歎陀音頭」が始まりました。踊り手の人たちは、手にした扇を身をかがめながら、膝の位置で表と裏に返しながらゆっくりと進みます。




「こんな感じかな~」とミモロもさっそくマネてみます。「なんか腰痛くなりそう…」踊りが終わるまでずっと同じ体勢が続きます。法華経のありがたさをかみしめながら踊るのです。

ここまでは、檀家の人たちだけが踊ります。そして最後に「さし踊り」というだれでも参加できる踊りが始まりました。

盆踊りと言えば、「炭坑節」などをスピーカーで大音量で流しますが、ここでは、中央で檀家の方が歌詞を見ながら歌います。


ミモロも必死にマネますが、なかなか難しい動き。リズムがつかみにくいのでした。自由に参加できるといっても、「炭坑節」のような訳にはいきません。
檀家の皆さんは揃いの浴衣姿。

女性は、赤いタスキに身幅前掛けという絣の生地でできた前掛けをしています。


「すてき~」と昔ながらの姿に憧れるミモロ。もちろん檀家の人以外、着ることはできません。
「あの~初めて伺いました~」とミモロ。「そうですか~。これは代々受け継いでいるもので、太鼓の叩き手も、いろいろな年齢層で技を伝えているんですよ~」と。

「なんか地味だけど・・・きっと昔からこうなんだろうね~」と感激するミモロ。


夜10時まで踊りは続き、送り火の夜が更けました。
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