春になると、京都のあちこちでお茶会が行われます。この春もミモロは、お友達に誘われて、一軒の町家を訪れました。
上京区役所の前で待ち合わせして、連れて行っていただいたのは、町家が軒を連ねる道。
「ここにお茶室あるの?」町家の格子戸を開けて中へと進みます。
「いらっしゃいませ~」とお迎えくださったのは、素敵な和服姿の西方さん。
「初めましてミモロです」と挨拶します。
お茶室は、玄関から上がった和室の奥に…
「ここ改装したんですか?」とキョロキョロするミモロ。
東京出身の西方さんは、長年、茶道を嗜み、裏千家から「西方宗緑」のお名前を頂き、茶道教室などを主催なさっている方。
仕事の関係で大阪に転勤になり、退社後に、「いつか京都に暮らしてみたい…」という思いから、1年前にこの町家に暮らし始めたのだそう。
ご主人は、東京にお住まいなので、京都と東京の間を行き来している暮らしです。
ミモロが訪れた日は、まだ桜が盛りの頃。床の間には、春の設えが…
奥のお部屋には、お茶の炉が切られています。そこでお点前が始まりました。
「あの~この町家、たくさん改装なさったんですか?」とミモロ。
京都には、今、古い町家の物件が人気…内部を使いやすいスタイルに改装し、住まいだけでなく、カフェやギャラリーにするケースが多いのです。
「はい、もちろん一部手を加えましたが、ほとんどそのまま…」と西方さん。
ここの大家さんの趣味が良かったのでしょう、とても落ち着いた感じの町家になっているのです。
「お菓子どうぞ~」との声…ミモロの前に愛らしい和菓子が…。
桜をモチーフに作られたお菓子は、なんと西方さんのお手製。
「え~干菓子も作ったの??」と驚くミモロ。
春は、ここで何度もお客様を招いた茶会が行われ、西方さんのおもてなしが…。
「頂戴いたします~」と、ミモロはお茶を頂きます。
お茶碗も桜の花びら散らし…春ならではのお茶碗です。
お仕事柄、海外生活もなさっていたという西方さん。海外では、日本の文化の素晴らしさを実感する機会も多いもの。
ずっと続けられる茶道の心…その楽しみが、人生をいっそう豊かなものにしていることが伺えます。
今は、茶道を軸に、京都の暮らしを楽しんでいるそう。
茶道を通じ、多くの方々とのつながりも、いっそう暮らしを楽しいものにしているそう。
「ミモロちゃんは、京都暮らしの先輩ですね~」と。
「まぁね~もう12年になるの~」とミモロ。あっという間の歳月です。
日本の伝統文化の中心は、やはり大阪、奈良。京都、滋賀などの関西地域。その歴史の長さが東京とは違います。
特に、関東の人が憧れるのが、京都暮らし。老後、京都で過ごしたい!と思う人が多く、京都市内のマンションを購入する人も。セカンドさんと京都で言われる別邸所有者です。
老後、京都で暮らしたいと思う人に必要なのは、京都で何をするか?ということ。
観光で訪れた京都の雰囲気が好きだから…と、観光を目的に暮らすと、しばらくしたら、観光地めぐりもさすがに飽きてしまうもの。知り合いも少ない場合、寂しさも募り、結局、折角購入したマンションにも訪れる機会が少なくなっているというケースも多く聞きます。
老後、京都暮らしをしようとする人は、積極的に地域活動に参加したり、ボランティア活動をしたり、ともかく京都になんらかの形で貢献するように暮らすことをお勧めします。
ご自分の趣味の世界を広げたり、今までやったことがない木工や陶芸など手仕事に熱中したり…なにかやることを持たないと、どんなに伝統文化豊富な京都でも、満ち足りた時を過ごすのは無理なのでは…。
「今日もこれから、いろいろなお客様がいらっしゃるんですよ~」と笑顔の西方さん。
素敵な町家との出会いで、憧れの茶道三昧の暮らしを始められた楽しさが伝わってきます。
今年も、いろいろな桜が京都を彩りました。
「やっぱり京都って素敵だね~」というミモロ。
それは、多くの京都に住む方との交流があってからこそ。「あ、ミモロちゃん~」と顔を見ると声を掛けてくださったり、「これオマケね~」とお買い物に行くたびにさりげなくサービスしてくれる馴染みのお店など…
観光の町である京都ですが、そこには都市機能と伝統文化などがある極めて質の高いコンパクトシティであることが、最大の魅力だと思っています。
「あ~気持ちいい~」春は、鴨川の土手で、のんびり…。自然の豊かさも京都の魅力。
「また、お茶頂きにあがります~」とミモロ。
「素敵な京都暮らしが始まったんだね~」
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
いつも一緒だよ~ミモロオリジナルキーホルダー
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで