「今は、冬だから、お庭ちょっと寂しいね~」とミモロがいうのは、「智積院」の名勝のお庭です。
真言宗智山派の総本山「智積院」を訪れているミモロ。毎月1回、瞑想体験を行う「阿字観会」に参加、そしてリニューアルされた宿坊「智積院会館」の食事処で、お茶とお菓子を頂きました。
そして向かったのは、名勝のお庭のある「講堂」と障壁画が見られる「大書院」です。
「阿字観会に参加したら、拝観券頂いちゃった!」と、頂いたものは、決して無駄にしないミモロです。
道場として使用されている「講堂」は、かつて「方丈」と呼ばれ、玄侑僧正が「智積院」を再興した時に、徳川家康から寄進された「祥雲寺」の「法堂」が基になる、お寺の重要な場所の一つです。現在の建物は、平成5年に完成したもの。
「法堂」の前から、建物に沿って奥へと進みます。
そこに広がるのは、利休好みと伝えられる中国の廬山を模した庭園。
奥は、自然石を多く使い野趣あふれる雰囲気。正面は、江戸時代に手を加えられた洗練された趣を作っています。
「春になると、ツツジなんかが咲いて、艶やかになるんだよね~」とミモロ。まだ冬が残る今は、庭の構造がよくわかる景色です。
「わ~大きな鯉がいる~」と池を覗くミモロ。
拝観者は、ミモロの他にもう一組だけ…静寂の中で眺める庭の贅沢さ…
「あの~どこからいらしたんですか?」と、フレンドリーなミモロが観光客に話しかけます。
「フランスからです~。日本に来たのは初めて…素敵ですね~。ずっと来たかったんです日本に…」と。
「そうなんだ~今は、まだ結構空いてる時期だから、ゆっくり楽しんでくださいね~」とミモロ。
「ネコちゃんですよね~」と観光客の方。「はい!そうです!」いつもクマに間違えられるので、一目でネコとわかってくれたことに感激。「わかる人は、わかるんだ~」と微笑むミモロです。
さて、池の広がるお庭は、「大書院」に面しています。
金色の障壁画が見事な座敷です。
「やっぱり桃山時代って華やかで素敵~」と艶やかな障壁画を前に…
これらの障壁画は、長谷川等伯一派の絵師たちが描いたもの。梅、桜、松、葵などをモチーフに描かれた絢爛豪華な作品です。
ここにある障壁画は、複製されたもので、本物は国宝なので「宝物館」に納められています。
「複製でも、近くでじっくり見られ、当時の雰囲気がわかるよね」とミモロ
尚、ミモロは、靴を履いていないと立てないので、畳の上に靴で立っていることをお許しください~
「大書院」をグルリと回って見学します。
「どこにいるんだろ?」と広い建物で、トコトコ歩いていたミモロは、気づくと「講堂」の大玄関に至っていました。
「あ!なんか楽しそう…」と、そこで拝見したのは、明治から大正に京都で活躍した月樵道人作の「布袋唐子嬉戯の図」。
にこやかな表情の布袋さまが、たくさんの子供たちと遊ぶ姿です。大正6年に描かれたこの襖絵には、世界の平和への願いが込められているそう。
「今見ると、心に沁みるね~。世界中の子供たちが、みんな笑顔で暮らせる社会にならないと…。この絵を描いた大正時代以上に、今は、多くの子供たちが泣いてる…」と、幼い子供たちが、紛争や地震など、よくわからない状況に巻き込まれて命を落としたり、涙を流す事態にいることを思うと…なんともやりきれない思いがミモロの胸につのります。
また他のお部屋には、京都を中心に活躍する後藤順一作の「百雀図」が…
「ホントに100羽雀いるのかな?」とミモロ。数えるのはやめて…。
なんでも99羽の雀が描かれているとか…「きっと誰か数えたんだ~」とミモロ。
すでに拝観時間の受付は終了しています。そのため、建物内には、ミモロと先ほどであったフランス人観光客カップルだけ…。
「すごく静かでいいね~」となんとも贅沢な時間を過ごしました。
4月4日には、境内中央部に「宝物館」がオープンします。
「また、見に来ようね~」。春になると、境内を、梅、桜、ツツジなどの花が彩り、初夏は、紫陽花や桔梗が見事です。
*「智積院」の詳しい情報はホームページで
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