ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都、東山の粟田地区の「新年行事」。お餅つきや書初めなど、地域の人たちが交流するイベント

2023-01-16 | イベント

「お餅つき始まってる~」とミモロが、日曜日に訪れたのは、京都東山の「粟田地区」の「地域交流施設あわた」です。

ここは、以前は、粟田小学校があった場所で、今は、その敷地の半分ほどが「東急ホテル」に、そして他のエリアは、「地域交流施設」に整備されました。

コロナの影響で、新年の行事は、3年ぶり。


人工芝が敷かれたスペースでは、羽根つきなどを楽しむ子供たちの姿も…。

地域の人たちが、さまざまな交流に使う建物の前には、テーブルが並んでいます。

「こんにちは~楽しみに来ました~」と、地域の役員の方に挨拶。「はい、いらっしゃ~ミモロちゃん…」

この地域の氏神さまの「粟田神社」のお祭りなどでもお目にかかる方々です。
ミモロは、京都に暮らし始めてから、以前、この地域に住んでいたこともあり、いろいろな地域の行事に参加。今も夏の白川での美化活動や金魚すくいなどにも参加しています。「地域の人たちとの交流って楽しいんだよね~」というミモロです。

石臼で撞かれる御餅…。

それを小餅に丸めます。

「あ、たっちゃんお兄ちゃんだ~」と、ミモロが大好きなお兄ちゃんを見つけます。

「あ、ミモロちゃん、善哉食べる?」。この日は、善哉の係のお兄ちゃんです。
「うん、食べる!」小餅の入った善哉は、地域の婦人会の方々などが作られたもの。

「すごく美味しい!」撞きたての御餅…そして程よい甘さの善哉…「京都の接待のお品って、みんな美味しいんだよね~」とマスクをずらして夢中で食べるミモロです。

小餅は、他に、おろしやきなこでも…
「はい、どうぞ~」ときなこ餅を頂くミモロ。

「あれ~ミモロちゃんも来てたんだ~」と、ミモロと同じように御餅を食べていたのは、市議会議員の中野さん。

「うん、御餅美味しいね~」とミモロ。「ホント美味しいね~地域の方々のおかげですね~」と。
地域の行事では、いつもお目にかかります。

御餅以外の食べ物も…珍しい「麦あめ」もありました。

「なんか懐かしい味…」と、薄いせんべいに挟んだ麦あめも、初めて食べたミモロです。


「甘いものたくさん食べちゃった…なんか塩辛いもの食べたいかも…」ということで、次に向かったのは、「大根炊き」のところ。

大きな輪切りの大根とお揚げを炊いた冬の味…。
「いただきま~す!」とゴロゴロと大きな大根が入った器を受け取ります。

「わ~美味しい!大根柔らかくて、お味もしっかりしみ込んでる…」と、アツアツの大根をフーフーしながら頂きました。

「う~お腹いっぱいになっちゃった~」とぽっこりお腹をさするミモロ。
「みんな接待だから、無料でおごちそうになっちゃった~」この行事は、地域の人のための交流が目的ですが、ふらりと通りかかった観光客らしき外国の方の姿も…。

東京に暮らしていたころは、地域の行事に参加したことがなかったミモロですが、京都に暮らして、地元の方々との交流がとても楽しみに…。「なんか京都って、地域活動盛んだよね~」と思うミモロ。それは、「祇園祭」をはじめ、地元の神社の行事に携わる人が多いからかもと…。「神社の数多いしね~」とミモロ。いろいろな行事を通じ、子供の頃から、地元の人の交流が深まり、大人になっても、その繋がりが保たれているように思われます。それが京都らしさのひとつと言えるのでは…。

また、どの地域でも言えるのは、地域の活動は、それを担う若い世代の存在がポイント。どうしても高齢化しやすい地域活動、その傾向は今後いっそう進むものと思われます。
例えば、たっちゃんお兄ちゃんは、今やいろいろな役を担う存在。「この世代の人がいないとね~」

この世代をいかに地域活動を担うように、取り組んでいけるか…。

京都も少子化は進み、ここ「粟田小学校」も他の小学校と併合されました。近年、有名なホテルが新に建った場所は、かつて小学校だったところが少なくとも3か所あります。

若い人が大勢観光客としてやってくる京都ですが、その京都を担う若い世代が少なくなることは、これから京都が直面する課題になることが想像されます。つまり町の姿が、いっそう変わってしまうことに…。京都育ちの人が、知らず知らずに身につける暮らし方の姿勢は、とても貴重なものなのです。それは、親の世代、もしくは祖父母の世代が学んだ京都の暮らし方が受け継がれることだから…。

東京育ちのミモロが思うのは、「京都の人って、意識してないけど、いろいろ大切なこと受け継いでいるんだよね~」

「ミモロ、この地域に暮らしてないから、直接お手伝いはできないけど…でも、参加できる行事には混ぜてもらってるんだ~」と。地域活動に参加すると、その地域の人たちの暮らし方がよくわかるもの。それは他の地域から来た人間だから感じることかもしれません。

さぁ、食べてばかりじゃなくて、他のお楽しみも見て回りましょう…。

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