京都の町中、中京は、古くから呉服を扱うお店が多いところです。なかでも、室町通、新町通は、西陣織の着物などで財をなした豪商が、店や住まいを構えた場所。六角通と新町通の角近くに、黒い塀を持った家、「紫織庵」があります。
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表の木戸をあけて、中に入ると、洋館沿いに細い路地。その奥が玄関のよう…。
さっそく中へ。日本家築の家屋の玄関を上がり、まずは、脇のお部屋へ。
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「あれ?ここは洋間になってるー」玄関脇のお部屋は、ゲストを迎えるための重厚な雰囲気漂うりっぱな洋間。
さて、この「紫織庵」のある場所は、もとは江戸時代のお医者様が医院を開業したところで、その後、その子孫もこの地で医院などをしていたそう。大正時代に、室町の豪商が、ここを買い取り、もともとあった日本建築に、当時最新のライト様式のモダンな洋間を増築。さらに昭和40年から平成9年まで、川崎家の本宅兼迎賓館として使われていたのです。
現在、公開されている建物の洋館部分は、岡崎にある「京都府立図書館」をはじめ多くの近代建築を手がけた建築家、武田五一によるもの。また茶室や和室は、数寄屋の名工、上坂浅次郎が設計にかかわったもので、京都市指定有形文化財および京都府医学史研究会史跡に指定されています。
敷地面積約240坪。そこには、建物だけでなく、当主の好みを映した趣ある中庭なども見ることができます。
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「しっとりとした趣が漂う茶室…お座敷もりっぱだねー」と、建物のあちこちを見て廻るミモロ。
客室として使われた和室の欄間は、東山三十六峰をモチーフに、日本画家竹内栖鳳が手掛けたもの。
飾り棚には、キラキラと光る石がはめ込まれた置時計も。「キャーこのキラキラ感大好き…」
また、広い廊下のガラス窓は、建築当初のもので、一枚も破損していないそう。
「よーく見ると、ガラスが波打っている…今のガラスにはない趣だよねー」とミモロ。
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中庭には、山茶花など四季折々、草花が趣を添えて行きます。
「こんな町の真ん中なのに、のんびり鳩が寝てるー」ここは、どうも町住まいの鳥たちには、居心地のいい場所のようです。
急勾配の階段を上がると…
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暖炉、大きな鏡やクラシックな置時計、古いグランドピアノなどが、当時の優雅な暮らしを物語ります。
「わーキレイなステンドグラス…照明器具もいい味出してるよねぇー」と。
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まさに大正時代の贅を凝らした洋間です
さて、洋間から奥に進むと、屋根の上に長い板張りの廊下が外へと続いています。
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「あれ?物干し台があるのかな?でも、いくらなんでも通りに洗濯物干さないよねえー」と首を傾げるミモロ。
もちろん物干し台ではありません。実は、この先にあるのは、祇園祭の山鉾を見物するための場所、「鉾見台」。
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写真を見るとこのように…。
「わー鉾のお囃子のところと同じ高さなんだー。いいなぁーすごくよく見えて…」と、羨ましそうなミモロ。
これは、かなり贅沢な嗜好。祇園祭に訪れたゲストへのおもてなしです。
敷地内には、土蔵も。
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「昔のお金持ちは、本当にいいものにお金を使っている気がする…。文化財になるようなすごいものを作ってるんだもの…」とミモロ。
京都の町中には、期間限定で公開される文化財も多いのですが、ここは通年の公開で、京都の価値ある町家を見学することができます。
「思ったより、見応えがあったー」とミモロ。
ぜひ、京都の観光で訪れてはいかがでしょう。
*「紫織庵」 京都市中京区新町通六角上ル 電話075-241-0215 公開時間:10:00~17:00 不定休 入館料 500円 詳しい見学方法や、アクセスなどはホームページで
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね
行ってみたい! そして、私も大正時代の深窓の令嬢に
なりきりたい、と思います。
そう、すごく広くて、りっぱなお家です。
イベントをやっていると、予約なしでも入れるみたい・・・。
ミモロは、呉服屋さんの展示会の時と重なったので、
予約なしではいりました。覗く価値ありでーす。