「もうそろそろ『れいけん祭」が始まるみたいだよ~」
ミモロが夜訪れたのは、「知恩院」の黒門前、「瓜生石」のところです。
そこで、この夜、「粟田神社」の大祭神事のひとつ「れいけん祭」が行われます。
大燈呂が氏子町を巡行する「夜渡神事」は、神輿渡御が行われる「神幸祭」に先立ち行われるもので、その歴史は、古く多くの人で賑わったことも記されているそう。
その祭りで、「れいけん祭」という神事は、「知恩院」の僧侶と共に行う神仏合同の祭事で、神仏習合だった時代を今に伝えるもの。
残念ながら、今年は、「知恩院」の僧侶の参加はなく、「粟田神社」だけで行うことになりました。
(その理由は、いろいろあるようで、深くミモロが知る由もありません…う~)
あいにくの雨の中でも神事は、「粟田神社」の宮司様の祝詞の奏上など、次々に滞りなく進みます。
さすがに雨ということと、バレーボールやラグビーの試合がTVで放映される時刻も近いため、「いつもよりは、参拝者少ないかも…」と言われましたが、それでも多くの地元の人や外国人観光客の姿が…
「知恩院」の黒門前にある「瓜生石」は、「牛頭天王」が降りられた場所で、京都のパワースポット。
「牛頭天王って、祇園祭の八坂神社の神様だよね~」とミモロ。そう、素戔嗚尊とも言われ、「八坂神社」や「粟田神社」などのご祭神です。
「れいけん祭」は、最後に「瓜生石」の周りは、神職および氏子の方々が3周します。
そして、いよいよ氏子町への巡行がスタート。
「ホイット~ホイット~」という声が響きました。「あ、なり管やってる~!」とミモロ。
「なり管」というのは、神輿の一部。
それを差し上げることで、神輿と同じように人々を清めてゆくのです。
「あ、荒井亭のお姉ちゃんだ~」ミモロがよくお肉やコロッケを買いに行く「肉の荒井亭」のお嬢さん。
「今夜は、提灯を持って行列にご奉仕するの~」と。
「じゃ、荒井さんもどこかにいるの?」とミモロ。「ううん、今夜は、他の神社のお祭りのご奉仕に行ってるの。明日は、「粟田神社」で剣鉾の差し上げするよ~来てね~」と。
そう、この日は、京都各所の神社の祭りが多く、祭り関係の方々は、大忙し。またボランティアの人たちの力も、祭りには欠かせません。
夜渡神事の行列が動き始めました。
ミモロは、それを見送ると、トコトコと白川沿いへ。もうその辺りに人の姿はなく、いつもの静かさが戻っています。
「あ、ここに鉾飾りしてる~」と足を止めて、そこに飾られている剣鉾を見学。
「粟田神社」の氏子町では、それぞれの町に剣鉾があり、それを祭りの時期に、表に公開する鉾飾りが行われています。
「これ、虎の剣鉾だ~」
錺職人の技が見事な剣鉾は、それだけでも文化的価値が高いもの。江戸時代に製作されたものもあり、時代を超えて、氏子町の人たちが大切に守り受け継いでいるのです。
「明日、昼間に、もっと他の鉾も見て歩こう~」とミモロ。
氏子町のいろいろな場所で鉾飾りが行われているので、それを見て回るのもおすすめです。
「お腹空いた~」とミモロがいうので、三条通沿いの喫茶店にいたところに…
「あ、行列が来た~」と、外に飛び出したミモロ。
「なり管もやってるよ~」
大燈呂の光が、夜の闇に浮かびます。
巡行は、夜22時ごろ「粟田神社」に戻ります。
「よかった~雨止んできた~」行列を見送ると、ミモロは、再び喫茶店へ
「夕ご飯、済まさないとね~明日は、お昼前に神社に行かないと~忙しくなるね~」と、
9日の神幸祭の剣鉾と神輿について歩くつもりのようです。
*「粟田神社」の神輿渡御は、9日の13時前に神社を出発し、氏子町を巡り、18時前に帰着する予定です。17時頃に、神宮道と三条通の交差点では、帰ってくる剣鉾と神輿の両方の姿を見ることができます
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