「久しぶりに来ちゃった~」ここは、京都盆地の北に位置する「深泥池」です。
周囲1.5キロ、面積9haの小さな池。でも、この池は、氷河期以来の動植物が今も生き続け、さらに多くの水生生物、魚類、昆虫、野鳥などが生息する貴重な池。それらを保護するために、昭和2年に天然記念物に指定されています。
今や周囲には、住宅が建ち並んでいますが、昔は、あまり近寄る人もいない寂しい場所だったとか…。
「なんか名前が怖いよね~」という人も多いかもしれません。
でも、動植物にとっては楽園。さまざまな命の息吹が感じられる場所なのです。
ミモロは、3年前に、初めてこの池の外来生物調査および駆除の活動を見学させてもらいました。
今も、ミシシッピアカミミガメやブルーギル、ブラックバス、ウシガエルなど多くの外来種が池の本来の生態に影響をもたらしているのです。
「おうちで飼えなくなった生き物を捨てたりしちゃダメだよ~」
ここは天然記念物の池なので、調査や許可された人以外、勝手に手を加えることはできません。
でも、池の周囲をグルリと回れる散策コースがあり、そこには自由に入ることができます。
ミモロも久しぶりに池の周りを歩くことに…。
「ここ鹿がいるんだって…」とキョロキョロ。京都の山には、鹿が多く、畑などに被害をもたらすことも…。
「でも、鹿さんだって、食べるものないから、山を下りてくるんじゃないの~きっと住む場所少なくなってるんだよね~」というミモロ。動物による被害は、一概に動物だけを責められない…そうさせているのは人間の責任もあるのでは…。
「みんなが上手に共棲していけるといいのにね~」と思うミモロです。
さて、トコトコと歩くミモロは、池の浮島のそばへ。
「深泥池」の特徴のひとつに浮島があります。これは西日本の平坦地では珍しいものだそう。
しかも、その面積は、なんと池の三分の一を占めているのです。そもそも浮島は、植物の遺体が分解されず堆積し、その上にミズゴケや他の植物が育っているのです。なんでも、浮島の下には水の層があるとか。「え~だから浮島なんでしょ!」とミモロ。まぁ、そうですね…。季節によって,夏は浮かび、冬は冠水するのだそう。
「今は夏だから、池の表面に緑がいっぱい…」
黄色の小さな花が大きな葉っぱの間に見えるのは、ヒメコウホネ。
この季節は、ジュンサイも多量に繁殖しています。
かつて、あの美食家で知られる北大路魯山人が絶賛した深泥池のジュンサイ。一時は絶滅が危惧されましたが、その後回復。今は、池を覆うほど繁殖し、生態系のバランスのために研究者などが間引くほど。
「昔みたいに京都の料理屋さんが深泥池のジュンサイ、お料理に使ってくれるといいのにね~」と思うミモロです。
まぁ、自然の資源を有効活用するためにも、方策が必要に…。
「あ、池にボールが落ちてる…」ミモロ、近づいちゃダメ~
それは、外来生物を捕まえるための捕獲ネットが下に設置されている印。
「深泥池」の生態調査をする研究者や池の生態を守る人たちが、仕掛けているのです。
「あ、そうなんだ~」納得したミモロは、また歩き始めました。
周囲に目をやると、そこには、大きな倒木などが…2年前の台風の被害は、今も、京都のいろいろなところに痕跡を留めています。
一方池に目を移すと…「わ~きれい~」
青いイトトンボの姿を見つけました。
自然観察が大好きなミモロ…「今、深泥池は、どうなってるんだろ?」
その実態を、ずっと見守り続ける研究者や調査などに携わる方に伺うことに…
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